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シド・ミード Syd Mead

  解  説■ 1933年7月18日生まれ。
米国の自動車メーカー、フォード社のデザイン・スタッフの経歴を持つ。
映画作品の多くはビジュアル・フューチャリスト(視覚未来作家)という珍しい肩書きで参加している。
映画初参加となった『スター・トレック』では地球を襲う謎の物体ヴィージャーの最終デザインを担当。当初ロバート・エイブルの起こしたデザイン案があったがダグラス・トランブルがNGを出した。デザインはトランブルとジョン・ダイクストラの指示のもと行われた。ミニチュア製作については、ヴィージャー外部はアポジー社、内部はグレッグ・ジェインらが担当。
氏を代表する画集『センチネル』を見て、リドリー・スコット監督が『ブレードランナー』のスピナーと呼ばれる車のカー・デザインに招き入れたが、その背景に描かれた美術が気に入り、世界設定全般を手がけることとなった。本作でシド・ミードの名は広く世界に知れ渡り、日本にも多くのファンを生んだ。
2010年』では特撮を手がけるリチャード・エドランドの推薦で参加、ソ連の宇宙船レオーノフ号とこれに付随する機械装置類の設計を手がけた。
'92年の『From Time to Time』はユーロ・ディズニーランド用の全方位スクリーン映画で、ラストシーンで登場する未来のパリをデザインした。
ちなみに『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』に登場する雪上戦車AT―ATは、デザイナーのジョー・ジョンストンがシド・ミードが描いたUSスチール社のパンフレットを見て、脚部のデザインを拝借したもの。
 
作  品『スター・トレック』(1979:Production Illustrator)
『ブレードランナー』(1982:Visual Futurist)
『トロン』(1982:Mechanic Design)
『2010年』(1984:Visual Futurist)
『エイリアン2』(1986:Conceptual Artist)
『ショート・サーキット』(1986)
『クライシス2050』(1990:Visual Futurist)
『From Time to Time』(1992:Production Designer Future Paris)
『タイムコップ』(1994:Visual Consultant)
『JM』(1994:Visual Consultant)
『ストレンジ・デイズ 1999年12月31日』(1995:Playback Deck and Additional Trode Design)
『∀(ターンエー)ガンダム』(1999・TV:mechanic designer)
『ミッション・トゥ・マーズ』(2000:Vehicle Designer)
『∀ガンダム 地球光/月光蝶』(2002:mechanic designer)
『ミッション・インポッシブル3』(2006:Mask Maker Designer)


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