解 説■ |
南カリフォルニア生まれ。 ロサンゼルスの市立大学で演劇・撮影・彫刻を学んだ。 1933年の『キング・コング』でショックを受け特殊撮影に興味を持ち、ジョージ・パル製作の16ミリ映画「PUPPETOONS」から映画に従事。 第二次世界大戦で3年間陸軍通信隊に従軍した後、自主制作で短編人形アニメーション映画『マザー・グース物語 Mother Goose Stories』『赤ずきんちゃん Little Red Riding Hood』『ヘンゼルとグレーテル Hansel and Gretel』『ラプンツェルのお話 The Story of Rapunzel』『ミダス王のお話 The Story of King Midas』の5作品を製作。この作品は全米の学校や教会を販路として配給された。6本目となるはずだった『ウサギとカメ The Tortoise and the Hare』は未完成に終わった。 『キング・コング』以来憧れていたウイリス・H・オブライエンに会うチャンスを得たハリーハウゼンは自分で製作した16mm作品を評価され、彼の下で初の長編作品『猿人ジョー・ヤング』にヘッドアニメーターとして参加した。この作品は1949年度のアカデミー特殊効果賞を獲得してハリーハウゼンの名は多くの人の知るところとなった。 本格的デビュー作となった次作『原子怪獣あらわる』の原作者レイ・ブラッドベリは、彼の少年時代からの友人。水爆実験により北極で甦った怪獣がニューヨークを襲う本作は、1954年の『ゴジラ』に大きな影響を与えた。 実写と一体となった、独自のストップ・モーション・アニメーション手法を用いた立体アニメーション映画を、自ら「ダイナメーション」と呼称した。 『タイタンの戦い』以降は映画制作から離れ、ロンドンに居を構えて講演やSFコンベンションなどで活躍。 1992年には、アカデミー特別賞を受賞している。 |
作 品■ | 『猿人ジョー・ヤング』(1949 : Effects Technician) |
■ | 『原子怪獣現わる』(1953 : Animation Effects) |
■ | 『水爆と深海の怪物』(1955 : Special Effects) |
■ | 『空飛ぶ円盤地球を襲撃す』(1956 : Special Photographic and Animation Effects) |
■ | 『動物の世界』(1956 : Effects Technician) |
■ | 『恐怖の27日間』(1957・日本劇場未公開 : Flying Saucer Effects) |
■ | 『地球へ2千万マイル』(1957 : Visual Effects) |
■ | 『シンバッド七回目の航海』(1958 : Associate Producer, Creature-fx) |
■ | 『ガリバーの大冒険』(1960・日本劇場未公開 : Visual Effects) |
■ | 『SF/巨大生物の島』(1961・日本劇場未公開 : Special Visual Effects) |
■ | 『アルゴ探検隊の大冒険』(1963 : Associate Producer, Special Visual Effects Creator) |
■ | 『月世界探検』(1964・日本劇場未公開 : Associate Producer, Visual Effects) |
■ | 『恐竜100万年』(1966 : Special Visual Effects) |
■ | 『恐竜グワンジ』(1969 : Associate Producer, Visual Effects) |
■ | 『シンドバッド黄金の航海』(1974 : Producer, Story, Special Visual Effects) |
■ | 『シンドバッド虎の目大冒険』(1977 : Producer, Story, Visual Effects) |
■ | 『タイタンの戦い』(1981 : Producer, Visual Effects) |
■ | 『エルフ サンタの国からやってきた』(2003 : 声の出演) |