解 説■ |
1993年から8年にわたって行われた、緑を宇宙に解放するプロジェクトのための船。 先端部にはドーム状の緑地保存施設が6基設置されている。 かつて地球上に存在していた緑は全てこの船にしか残されていない。 ドーム内には鷹、兎、亀、かたつむりなどの動物も生態系維持のため収容されている。 2001年、緑のドーム全てを核爆破して地球に帰還する命令が出されたが、1基のドームを切り放した後に乗員のローエルによって自らの命とともに核爆弾で爆破された。 船体には313のナンバー、アメリカの国旗、American Airlines Space Freighterの文字が記されている。 3体のロボット(Maintenance Drones)が配備されおり、船の補修・機能維持を行う。 乗員はバーカー、ウルフ、キードン、ローエル・フリーマンの4名。 同型艦の司令船はバークシャー(Berkshire)で全6隻が同じ任に就いている。 プロジェクトが開始された際の演説は以下の通り。 「新たに迎えた世紀の初頭にあたり、かつて地球を美しく彩っていたかけがえのない緑を、ここに私たちは惜別の情を持って放棄する。願わくば木々や茂みにによる緑の園が汚れきった地球を再び覆わんことを。その時が来るまで、願わくば心ある者の手によってこれら緑の園が育まれんことを。」 |
登場作品■ | 『サイレント・ランニング』(1974) |