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特 集


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作品データ

史上、最も恐ろしい人形“チャッキー”がまたも帰ってきた。キャラクターの生みの親でシリーズ全作の脚本家が監督デビューし、チャッキーの大ファンである「ピンク・フラミンゴ」のジョン・ウォーターズ監督までもが出演と話題にこと欠かない本作。ホラー映画のパロディも満載、ポスターからして古典ホラー『ローズマリーの赤ちゃん』を想起させる。
(文責:野良犬黒吉)


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SEED OF CHUCKY
チャイルド・プレイ チャッキーの種
MADE IN JAPAN



チャッキーの花嫁から7年、最恐チャッキー日本上陸!?
“これが本当のホラーとギャグの融合だ。チャッキーは人形のレベルにとどまらず、もっともっと突き詰めている。みんな、心の準備をした方がいい。”
(ウィリアム・ブース/ワシントンポスト紙)

記念すべきチャッキー誕生編!!
『チャイルド・プレイ』
CHlLD'S PLAY、1988年(日本公開1989年)
監督/トム・ホランド、製作/デヴィッド・力一シュナー、原案/ドン・マンシー二、脚本/ドン・マンシー二、ジョン・ラフィア、トム・ホランド
撮影/ビル・バトラー、音楽/ジョー・レンゼッティ、チャッキー・クリエイター/デヴィッド・カーシュナー、ケビン・イェーガー
刑事マイク(クリス・サランドン)に撃たれ、重傷を負った連続殺人犯チャールズ・リー・レイ(ブラッド・ドゥーリフ)は、シカゴの玩具店に逃げ込んだ。絶命寸前にブードゥー呪術を使い、子供たちに人気のグッドガイ人形に自らの魂を憑依させる。数日後、母親カレン(キャサリン・ヒックス)は、6歳の息子アンディ(アレックス・ヴィンセント)の誕生日にグッドガイ人形をプレゼント。チャッキーと名乗るその人形こそ、レイの邪悪な魂が宿っていた。チャッキーは生身の肉体を手にいれようと、アンディを殺して自らの魂を移そうとするのだが…。部屋のどこにチャッキーが棲んでいるのかと不安を抱かせる場面や、人形の電池ボックスの中が空でもチャッキーが動いていたことが判明する場面は心理的に驚かせるし、『ターミネーター』(84)ばりに黒こげになっても襲いかかろうとする不気味な姿には、恐怖を大いに感じさせてくれた。

再びチャッキーが、アンディ少年を襲う!!
『チャイルド・プレイ2』
CHlLD'S PLAY2/1990年(日本公開1991年)
監督/ジョン・ラフィア、製作/デヴィッド・力ーシュナー、脚本/ドン・マンシーニ、撮影/ステファン・チャプスキー
音楽/グレーム・レヴェル
前作の惨劇後、母親が精神科に強制入院させられたため、少年アンディ(アレックス・ヴィンセント)は、幼児保護センターに入所させられる。間もなくアンディは、子供が欲しいフィル(ジェリット・グラハム)とジョアンヌ(ジェニー・アガター)のシンプソン夫妻に預けられる。その頃、黒こげになったチャッキー(声=ブラッド・ドゥーリフ)は、玩具工場で復元修理され、再びアンディの前に現れ、アンディの周囲にいる人間を次々と殺していく…。SF&ホラー映画ファンには、『ファントム・オブ・パラダイス』(74)、『デモン・シード』(77)のグラハムと、『2300年未来への旅』(76)、『狼男アメリカン』(81)のアガターの競演が楽しかった。

陸軍学校を舞台に、今度は戦争か?!
『チャイルド・プレイ3』
CHlLD'S PLAY3、1991年(日本公開1991年)
監督/ジャック・ベンダー、製作総指揮/デヴィッド・力一シュナー、脚本/ドン・マンシーニ、撮影/ジョン・レオネッティ、音楽/コリー・レリオス、ジョン・ダンドリア
前作から8年後、アンディ(ジャスティン・ホウェリン〕は16歳になり、陸軍学校へ入学、厳格な規律の中、女生徒デ・シルヴァ(ペリー・リーヴス)に好意を抱き始める。そんなある日、復讐に燃えるチャッキー(声=ブラッド・ドゥーリフ)は、コンピュータからアンディの居場所を突き止め、荷物にまじって学狡へ侵入する。チャッキーは憑依する相手を幼年兵のタイラー(ジェレミー・シルヴァーズ)に決めるが、邪魔が入って果たせない。そしてカーニバルで戦争ゲームが行われることを知ったチャッキーは、アンディの敵側が使うライフル銃に実弾を込めるのだが…。シリーズ中、作品としても、チャッキーとしても一番生彩を欠いた作品と思えるが、唯一の見せ場は、遊園地でのクライマックス、スリラーカーでの対決場面だろう。

チャッキーの花嫁が登場する、シリーズ1番の怪作!!
チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁
BRIDE OF CHUCKY、1998年(日本公開1999年)
監督/口ニ一・ユー、製作/デヴィッド・カーシュナー、製作総指揮・脚本/ドン・マンシーニ
撮影/ピーター・パウ、音楽/グレーム・レヴェル
チャッキーの惨劇から10年後…連続殺人鬼チャールス・リー・レイの恋人ティファニ一(ジェニファー・ティリー)が、ブードゥー呪術によって、バラバラになったチャッキー(声=ブラッド・ドゥーリフ)を蘇らせる。やがてチャッキーは、愛情の印として、ティファニーを感電死させ、彼女の魂を白い花嫁人形に移してしまう。チャッキーとティファニー(声=ジェニファー・ティリー)は人間の体を取り戻そうと、レイの死体が埋葬された墓地へ行こうと決意。そこでティファニーは、顔見知りの青年ジェシー(ニック・スタビル)に、墓場に白い花嫁人形を運んで欲しいと1000ドルで頼み込む。ジェシーは、恋人のジェイド(キャサリン・ハイグル)と駆け落ちするため、車に人形2体を積み込んでジェイドと一緒に墓場へ出かけることに…。チャッキーとティファニーの掛け合いがまず面白いし、キズだらけになったチャッキーの表情が象徴するように、より過激なセリフや殺戮行為がビシバシとキマる。本作が一番好きと断言するファンは意外に多く、1999年ジェラルメール・ファンタスティック映画祭で審査委員特別賞を受賞したのも頷ける。



INTRODUCTION & STORY
ホラー映画の最恐キャラクター、フレディ(『エルム街の悪夢』シリーズ)やジェイソン(『13日の金曜日』シリーズ)に並ぶチャッキーが帰ってきた!!
チャッキーは、88年製作の『チャイルド・プレイ』で颯爽とデビューし、続編が作られ公開するたびに大ヒットし人気は急上昇。ブラックジョークを連発し、殺人に生き甲斐を感じる殺戮ドールの威厳を保ちつつ、約60cmで3等身という、ずんぐりむっくりのキュートな体躯が、映画ファンの心を捉え、絶大な人気を獲得してきた。そしてシリーズ4作目『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』(98)は、花嫁ティファニ一と共にルンルン気分で殺戮行脚を経て、愛しいベイビーが生まれて幕を閉じた。
待望の最新作で遂に、チャッキー2世が、初めてその姿を明らかにする。ハリウッドでは、チャッキー&ティファニ一をモデルにした殺戮人形の都市伝説の映画化が進み、そこにチャッキー2世がイギリスからやってくる。感激の親子対面を果たしたかと思えぱ、チャッキーは男の子だと言ってグレンと名付け、ティファニ一は女の子だと言い張り、グレンダと名付ける。更に子供の教育方針を巡ってチャッキーとティファニーが対立し、し烈な闘いが始まる。さらに女優ジェニファー・ティリー(実名で登場)を巻き込み、トンデモない展開を迎えることに……。まさに過激にパワーアップした大怪作となって、チャッキー・ファミリーが大暴走!!
ハリウッドが舞台なので、人気ラッパーのレッドマンが実名で登場したり、ショウビズ界のブラックなゴシップ・ネタも満載。それに『サイコ』(60〕、『サスベリア』(77)、『シャイニング』(80)、『スクリーム』(96)などのホラー映画ネタも散りぱめられ、大爆笑必至だ。豪華スタッフには、シリーズ全作で脚本を務めてきた、チャッキーの生みの親ドン・マンシー二が劇場用映画の監督デビューを飾り、製作はシリーズ全作に参加のデヴィッド・カーシュナー(3作目は製作総指揮)が務めた。特殊メイク&効果には、『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(99)、『ヒューマンネイチュア』(01)のトニー・ガードナー(本人役で出演も)があたった。冒楽はピノ・ドナッジオが務め、『キャリー』(76)、『殺しのドレス』(80)を彷佛させる。もちろんチャッキー&ティファニーの声にはブラッド・ドゥーリフとジェニファー・ティリーの名コンビが務め、チャッキー2世の声は『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のビリー・ポイドがあたるという豪華さ。そして伝説のカルト監督であり、チャッキーの熟狂的な大ファンのジョン・ウォーターズが特別出演を果たしている。あなたも、これを観れば、“チャッキー・ファミリー”の虜になること間違いない。
イギリスの見世物小屋で、ニセ腹話術師の腹話術人形に扮するシットフェイス(=グレン)は、6年前にアメリカから連れてこられ、労働を強いられていた。ニセ腹話術師に脅され、いつもビビッて小便をもらすほどの臆病者のシットフェイスが、ある日TVから、ハリウッドで殺戮人形の都市伝説一チャッキー&ティファニ一の映画化のニュースを知った。その時、チャッキーの腕につけられた文字を見て、この2人こそ自分の両親だと確信し、ニセ腹話術師から命からがら逃亡し、チャッキー&ティファニ一のいる映画の都ハリウッドヘ渡る。
シットフェイスは、チャッキー映画の特殊メイク&効果を務めるトニ一・ガードナー(本人)の作業部屋で、チャッキーとティファニ一の人形を発見。ところが声をかけても反応がないため、ブードゥー呪術をかけて邪悪な魂を復活させる。シットフェイスを見て、白分達の子供と確信したチャッキー&ティファニー。チャッキーは男の子だと信じてグレンと名付け、ティファニーは女の子と信じてクレンダと言い張る。しかも子供の教育方針で意見が分かれ衝突する。チャッキーはグレンに殺戮人形の道を勧めるが、ティファニ一は父親とは違う平穏な人生を歩ませようと考えていた。
その頃、女優のジェニファー・ティリー(本人)は、元ラッパーのレッドマン(本人)が監督する、聖書を題材にした大作映画のマリア役を得ようと画策していた。
ティリーは、レッドマンを自宅に招いて、なんとか役を得ようとするが、そこにチャッキー一家が忍び込んでいた。なんとティファニーは、憧れの女優ジェニファー・ティリーの体を使い、ある計画を企んでいたのだ。そこに三流タブロイド紙のパパラッチ、ピート・ピーターズ(ジョン・ウォーターズ)がティリーとレッドマンの密会現場を盗撮しようと待ち構えていた。ところが彼は、2人の他に、小さな人影一チャッキーとティファニ一の姿を目撃する。両親の狭間で悩むグレンは、殺戮人形の道を歩むことになるのか?それとも平穏な生活を送る道を選ぶのか?チャッキーとティファニー、そしてグレンの予想もつかない暴走によって、事態は惨劇へと加速してゆく!!

PRODUCTION NOTES

チャッキーへの愛情で結ばれた3人
チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』(98)で、新たに製作総指揮のコレイ・シェネガが、デヴィッド・力一シュナーのパートナーとなり、シリーズ全作の脚本を手がけてきたドン・マンシー二は、セカンド・ユニットの監督を担当するまでになった。力一シュナーは言う。「私はドンが監督をしたがっているのを知っていたからこそ、彼を製作総指揮にもした。私は言ったんだ。“その場にいて全てを学び、自分のものにしろ。もし5作目が作られれば、次は必ず君に監督の座が回ってくるからね”と」。人気シリースならば、5作目が作られる可能性は高かった。ジェニファー・ティリーは言う。「私たちは分かっていたの。大ヒットしたホラー・シリーズの悪役は、絶対に死なないって。」
力一シュナーは言う。「ドンは、このシリースのひとコマひとコマ全てに関わっている。しかもチャッキーの神話を深く理解し、全身全霊、このシリーズに取り組んできことをね」と。シェネガも言う。「ドン以上にチャッキーを知る人はいないわ。だからデヴィッドは、『チャッキーの種』の監督には彼しかいないと考えていたの。デヴィッドはドンの才能を最初から信じていたし、映画……特にホラー映画に対して、ドンと同じように情熱的だった。そこに私が加わり、私たち3人は、“切ないほどのチャッキーへの恋心”を絆にして結ばれたのよ。」
この恋心……すなわち愛情こそが、シリーズを続けさせた原動力だった。マンシーニは指摘する。「『チャッキーの花嫁』で僕らは、映画のトーンを変えたんだ。それまでは、あくまで純粋なホラー映画だった……このシリーズ以前にも、殺戮人形というコンセプトはあったけれど、セリフをきちんと喋るまともな登場人物として人形を扱った作品はなかったはずだよ。それと、ホラーにユーモアを合体させて、ファンの心を捉えようとしたんだ。」
マンシーニが説明してくれた。「『チャッキーの花嫁』は、ロマンティック・コメディのパロディだね。だから『チャッキーの種』では、チャッキーの別の面を描く必要があったし、僕には家族ドラマのパロディにするのが自然な流れに思えたんだよ。それは『クレイマー、クレイマー』(79)、『普通の人々』(80)のような家族ドラマ……そこでは子育てが死闘の場なのさ。」

グレンorグレンダが作品に与える魅カ!!
マンシーニが創造したグレンについて、シェネガが言う。「グレンは、彼が探している両親とは全く似てないの。グレンは、恥ずかしがり屋で引っ込み思案で、チャールズ・ディケンズの小説の主人公・浮浪児オリバーのようね」と。孤児として育ったグレンは、親のような残虐性がなく、幸せな家庭を夢見る子供である。そもそもグレンが両親を蘇らせたのも、純粋な想いからだった。グレンを優しい平和主義者にすることで、マンシーニは、家族の在り方を追求すると共に、新たなブラックユーモアを与えることにした。
マンシーニは言う。「ファンの大半は、グレンが両親と同じように、キラー・ドールだと期待するだろう。しかし僕は、チャッキーの子供が暴カとは正反対の存在にした方が、より面白いと思ったんだ。グレンは平和主義者でウジウジしている。当然、父親のチャッキーはそこが気に入らないのさ。しかもグレンは性障害を持っているんだ」。長年、人間の肉体を手に入れたかったチャッキーとティファニーが、今回は人間らしい感情に直面し、どう扱えばいいのか分からずに悩むというわけだ。
マンシーニは付け加える。「昔からよくあることさ。父親と息子が対立し、意見を戦わせるのは当たり前だよ。僕らはこの映画で、チャッキーたちの残虐性を、家族の不和の隠喩として扱っているんだよ。」
カーシュナーは言う。「『チャッキーの種』は大変奇抜で笑えるんだ。奇妙なことに、誰もがこの映画に共感を覚えるはずだよ。父親だろうと、息子だろうとね。身長60cmの奇妙な家族でも、家族は家族なのさ。チャッキーを観て育ったファンの多くが、今や自分の子供を持っている。そうしたファンと同じ子育ての苦労に直面するわけだね。たとえ、血だまりと悲鳴の中にあっても。ドンのもとで、チャッキーは成長したんだよ。」

人形に命を与えた、声の魔術師たち
今回は3人の俳優、ブラッド・ドゥーリフ、ジェニファー・ティリー、ビリー・ボイドが、人形の家族に声をあてた。人形が喋るセリフは、全て撮影開始前にスタジオで録音された。シェネガは言う。「ラジオ・ドラマのように録音したわ。同時にその様子をビデオ撮影したの。セリフを喋る時の俳優の体の動きを、パペッティア(人形の操演者)が人形を動かす際の参考にできるように。例えば、ティファニーは唇をヒクヒクさせるの。あれは、ジェニファーの癖なのよ。そうしたリアルで細かい描写が重要なの。」
前作の『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』では、撮影開始前に、ドゥーリフとティリーは同じ録音スタジオに一緒に立ち、効果的に競演することができた。ティリーは術懐する。「ドンは、セリフの録音で、ブラッドと私が一緒に演技できるようにセッティングしたの。声を演じる場合、大抵一人で演じ、普通は他の人とは一緒にやらないものよ。」
こうして、2度目の今回も、2人の役者の緊密な競演のおかげで、チャッキーとティファニーの生き生きとした夫婦関係を、“あうん”の呼吸で表現してくれた。
更にティリーは、「今回は、チャッキーが大きく変わったことを意昧する重要なセリフがあるけど、ブラッドは納得いくまでドンと話し合い、チャッキーの真実昧を見つけだしたのよ。私の場合、ティファニーとして喋る時は、普段喋る時とは違うように務めたの。ティファニーは、もう少し人形っぽい喋り方をするのよ。それでももちろん、私っぽいわよ。」と言う。
もう一人、重要な声をあててくれたビリー・ボイドについて、マンシーニが語ってくれた。「『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03)では、ホビット族のピピンが歌うシーンがあって、その歌を聴いた途端、僕はビリーこそ、グレン役に相応しい少年っぽさが備わっていると感じたんだ。グレンは心底、無邪気な男の子だよ。少なくとも最初の内はね。」そしてボイドは言う。「絶対に逃したくない大チャンスだった。誰もがチャッキーを知っている。彼のキャラクターは、世界中のポップカルチャーに浸透しているほどだからね。」

ファン歓喜…念願のチャッキー映画への出演!!
出演者はチャッキーの大ファンである。レッドマンは、自作の歌に、チャッキーと『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』のことを取り入れるほどだ。イギリスのポップ・グループ“Sクラブ7”のメンバー、ハンナ・スピアリットも、「私が子供の頃から続いている人気シリーズの仲間入りができるなんて、ほんと信じられない」と大興奮。
そんな熱烈ファンの中でも最も凄いのが、カルトな映画監督であり、俳優でもあるジョン・ウォーターズだ。彼は自宅にチャッキー人形を持っていて、以前からチャッキー映画に出演したいと熱望していた。
マンシーニは言う。「ジョンが、何度かインタビューでこう話しているのを見たんだよ。“俳優としてのキャリアは過去のこと。今後は監督業に専念するつもりだよ。ただし、チャッキー映画にだけは、死ぬほど出演したい”と。僕は、これは無視できないって思ったよ。
ジョン・ウォーターズが、チャッキーの魅力をこう語る。「チャッキーは、私が幼い頃、欲しくてたまらなかった鬼のような悪ガキそのものなんだ。チャッキーは誰よりも素晴らしい。フレディやノーマン・ベイツよりもね。私にとっては、チャッキーが一番独創的なんだ。」そしてウォーターズは、『チャイルド・プレイ/チャッキーの種』の撮影現場にいて、こう眩いた。「チャッキー、ティファニー、グレンが、ひとつのシーンで一緒にいるのを見た時、ショウビジネス界にいて、心底、幸せだと思ったね」と。



CHUCKY VS TIFFANY
チャッキー2世誕生!!
チャッキーの育児法 息子には自分と同じ殺戮人形の道を
ティファニーの育児法 娘には穏やかな人生を

チャイルド・プレイ/チャッキーの種のタネあかし!!
1 ハリウッドが舞台なので、人新ラッパーのレッドマンが実名で登場
ショウビズ界のブラックなゴシップ・ネタも満載。
2 ホラー映画ネタが満載!!
『サイコ』(60)、『サスペリア」(77)、『シャイニング』(80)、『スクリーム』(96)…
3 シリーズ全作で脚本を務めてきた、チャッキーの生みの新ドン・マンシーニが劇場用映画の監督デビュー
4 特殊メイク&効果には、『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(99)、『ヒューマンネイチュア』(01)のトニー・ガードナーしかも本人役で出演。
5 音楽はピノ・ドナッジオが務め、『キャリー』(76)、『殺しのドレス』(80)を倣弗させる。
6 チャッキー2世の声は『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のビリー・ボイドがあたる。
7 伝説のカルト監督であり、チャッキーの熱狂的な大ファンのジョン・ウォーターズが特別出演。



CAST

ジェニファー・ティリー
本人役/ディファニーの声
チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』(98)で好評を博したセクシー人形ティファニーのみならず、今回は、本人役で悪のりぶりを発揮し、暴走に拍車をかけている。
1958年9月、アメリカのカリフォルニア州生まれ。10歳の頃から芸能の世界に入り、ロサンゼルスで演技を勉強した後、81年にTVシリーズ「ヒル・ストリート・ブルース」に出演、84年に『恋人ゲ一ム』で映画デビュー。最初は注目されなかったが、妖しいフェロモンと独特のコミカル・キャラが異彩を放ち、『のるかそるか』(89)、『恋のゆくえ/ファビラス・ベイカー・ボーイズ』(89)、『セックスの義務と権利』(90・未)などで頭角を現す。94年のリメイク版『ゲッタウェイ』では悪女、ウディ・アレン監督の『ブロードウェイと銃弾』(94)ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、実力を発揮した。そして『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟監督の出世作『バウンド』(96)でも強烈な印象を残した。女優のメグ・ティリーは妹である。
他には『コード』(00)、『モンスターズ・インク』(01・声)、『ホーンテッドマンション』(03)などがある。尚、『チャッキーの種』の演技によって、MTVムービー・アワードの恐怖演技賞にノミネートされた。

ブラッド・ドゥーリフ
チャッキーの声
本シリーズに、ドゥーリフのあてたチャッキーの声は欠かせない。彼が演じた、悪魔に魂を売った殺人鬼の邪悪なユーモアが、チャッキーに新鮮な魅力を加えることになった。
1950年、アメリカのウエスト・ヴァージニア生まれ。映画デビューは『デキシー・ダンスキングス』(74)で、続いて出演した『カッコーの巣の上で』(75)で精神病患者を演じ、ゴールデングローブ賞助演男優賞、英国アカデミー賞助演男優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされて注目された。その後、カルトなSF&ホラーから娯楽大作や、アート系に至るまで幅広い作品に出演し、強烈な印象を残す。
主な出演作には、『エクソシスト3』(90)、『告発』(95)、『ナイトウォッチ』(97)、『エイリアン4』(97)、『ロ一ド・オブ・ザ・リング/二つの塔』(02)、『ロ一ド・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03)など。

レッドマン
本人役
コミカルで弾けたキャラを放つ、ヒップホッブ系のスーバースターは、チャッキーの熱烈なファンで、実名のまま元ラッバーの映画監督を熱演している。
1970年ニュージャージー州生まれ。エリック・サーモン、キース・マレイと組んで、デフ・スクワッドとして2枚のアルバムを発売したり、メソッド・マンと手を組んで、95年にシングル「ハウ・ハイ」、99年にアルバム「ブラック・アウト」を発売し大ヒットさせた。00年に発売された、彼の初のソロ・アルバム「レッドマン/ファット? ジー・アルパム」は、今ではヒップホッブ系サウンドの古典になっている。映画とのコラボは意外に早く、歌を提供した映画には、『How to Be a Player』(97・未)、『セイブ・ザ・ラストダンス』(01)、『ワイルド・スピード』(01)、『グッドポーイズ』(02)などがある。他の映画出演作には、『ビーバッド・ボーイズ』(00・未)、『Thaddeus Fights the Power!』(03・未)など。また彼自身、大のチャッキー・ファンのため、ヒップホップ曲の歌詞にチャッキーと『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』を取り入れているほどだ。

ハンナ・スピアリット
ジョ一ン役
親友でもある、わがまま女優ジェニファー・ティリーのおかげで、常に悩まされ続けるアシスタントのジョーンを好演。
1981年4月、イングランド生まれ。3才で母親向けの力夕ログのモデルを務め、12歳の時にミュージカルの“アニー”に出たのを契機に女優に憧れるようになる。その後、TV番組やTVドラマに出演した後、ナショナル・ユース・ミュージック・シアターで上演された『Pendragon』に出演した時、ポッブ・グループ、Sクラブ7のポールと出会う。18歳で同グルーブのメンパーに加わり、シンガーとしも活動するようになる。
Sクラブ7が主演するTVドラマ・シリーズ「S CLUB 7 in MlAMI(MIAMI 7)」・「SCLUB 7 in LA」に出演。また、Sクラブ7は慈善活動として、WWF(世界野生動物保護基金)をサポートしている。映画出演は、Sクラブ7が出演するSFコメディ『エス・クラブ・ザ・ムービー クローン人間をやっつけろ!』(03・未)、ヒット作の続編『エージェント・コーディ ミッション in LONDON』(04・未)がある。

ジョン・ウォーターズ
ピート・ピーターズ役
特ダネを狙う三流タブロイド紙のバパラッチで、チャッキーにひどい目に遭わされる。
1946年、アメリカのメリーランド州ボルチモア生まれ。17歳のときに祖母からもらった8@カメラで映画作りに興味を抱き、ニューヨーク大フィルム・スクールヘ進学するが、間もなく放校になる。故郷に戻って映画製作を始め、怪優ディヴァイン主演にして、『モンド・トラッショ』(69・未)、『マルチプル・マニアックス』(70・未)、『ピンク・フラミンゴ』(72)、『フィメール・トラブル』(74)などを監督・製作し、カルト人気を得て、モンド(悪趣味)映画の巨匠になる。その後、ディヴァインを使って、オドラマ・システム(匂いの出るカードをこすって観る)を使った『ポリエステル』(81)、メジャー初進出の『ヘアスプレー』(87)を発表し、監督として成長を逐げた。『クライ・ベイビー』(90)、『シリアル・ママ』(94)で活動を再開する一方、俳優としても、『サムシング・ワイルド』(86)、『天使が降りたホ一ムタウン』(89)、『ギター弾きの恋』(99)などに出演している。

ビリー・ボイド
グレン?orグレンダ?の声
自慢の声を生かし、男の子と女の子の微妙な声の違いを繊細こ表現し、本作の要となるナイーブなグレンとグレンダに命を与えている。
1968年、スコットランドのグラスゴー生まれ。スコットランドのTVシリーズ「Taggart」(96)で俳優デビューを飾り、イギリスのTVドラマに数本出演。舞台にも精カ的に出演する一方、ミュージシャンとして活躍し、べ一ス、ドラム、ギターを演奏したり、時にバリトンやテノールの歌声まで披露する。彼を有名にした映画デビュー作『ロード・オプ・ザ・リング』(01)に続く2作品にも出演し、劇中で美しく澄んだ声を聴かせてくれた。他には、一人芝居のSF短編映国『Sniper 470』(02)、ピーター・ウィアー監督の『マスター・アンド・コマンダー』(03)がある。

STAFF

ドン・マンシー二(監督・脚本・キャラクター創造)
『チャイルド・プレイ』シリーズの全脚本を手がけ、世界中で人気のキラー・ドール、チャッキーの生みの親。少年時代をボストンとヴァージニア州リッチモンドで過ごす。父親は広告会社の重役だったため、幼い頃から子供をターゲットにした広告展開やマーケティングに関心を抱く。TVシリーズ「Search for Tomorrow」(51-86)のスタッフとして働くためにコロンビア大学を中退し、シリーズ終了後に∪CLAの映画学校に進学する。当時、世界中で大ブームになったキャベツ人形から発想を得て、在学中に『チャイルド・プレイ』(88)の初稿を書き上げた。シリーズ第4作目の『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』(98)では脚本・キャラクター創造に加え、初めて製作総指揮も務め、本作では、脚本・キャラクター創造に加え、ついに劇場用映画の初監督に挑戦し、見事、ファンの期待に応えてくれた。またホラー映衝『セラーデュエラー』(87・未)ではキット・デュ・ポワの名義で脚本を手がけ、HB0局のホラー・アンソロジー『Tales from the Crypt』の「Fitting Punishment」(89)で監督・共同脚本を手がけている。

デヴィッド・力一シュナー(製作)
『チャイルド・プレイ』シリーズの全作で、製作(1、2、4、5作目)または製作総指揮(3作目)を手がけ、チャッキー人形のコンセプト・クリエイターでもある、もう一人のチャッキーの生みの親。ロサンゼルス郊外に生まれる。ジム・ヘンソンの『セサミ・ストリート』のためにイラストレーターとして働き始め、23歳の時に書いた絵本“Rose Petal Place”はシリーズ化され、大人気を博した。そして86年にスティーヴン・スピルパーグが製作総指揮を務めたアニメ映画『アメリカ物語』(86)の原案を務め、世界的に大成功を収める。その続編『アメリカ物話2/ファイベル西へ行く』(91)では製作総指揮を務め、その一方で『チャイルド・ブレイ』(88)シリーズを製作。他にも、『ホーカス・ホ一カス』(93)、再びスピルパーグと組んだ『フリントストーン/モダン石器時代』(94)、『タイタA.E.』(OO)、『フレイルティー/妄執』(01)、『ウォルター少年と、夏の休日』(03)など、多数の製作、製作総指揮を務める。



キャスト
チャッキー 声:ブラッド・ドゥーリフ
ティファニー 声:ジェニファー・ティリー
ジェニファー・ティリー ジェニファー・ティリー
レッドマン レッドマン
ジョーン ハンナ・スピアリット
ピート・ピーターズ ジョン・ウォーターズ
トニー・ガードナー トニー・ガードナー
グレン/グレンダ 声:ビリー・ポイド

スタッフ
監督・脚本 ドン・マンシーニ
製作総指揮 ガイ・J・ルーサン
製作 デヴィッド・カーシュナー、コレイ・シェネガ
撮影 ヴァーノン・レイトン
プロダクション・デザイナー ピーター・ジェームズ・ラッセル、クリスチャン・ニクレスク
編集 クリス・ディケンズ
アニマトロニクス・キャラクター/SFX トニー・ガードナー
キャラクター創造 ドン・マンシーニ
音楽 ピノ・ドナッジオ
衣装デザイン オアナ・ポーネスク
キャスティング ケイト・プランティン
共同プロデューサー ローラ・モスコヴィッツ
人形クリエーター デヴィッド・カーシュナー
視覚コンサルタント リチャード・ホランド

提供:ジェネオンエンタテインメント
協力:プレシディオ
配給:リベロ
(c) 2004 Focus Features LLC. All rights reserved.
2004年|アメリカ|35mm|カラー|ビスタ|ドルビーデジタル|上映時間:1時間27分|日本語字幕:堤洋子
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