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「遊星からの物体X」


逃げ場なし!
10万年前の恐怖と向かい合う
12人の男たち!
南極大陸1982年冬。極寒の世界で科学調査を続けるアメリカ南極観測隊第4基地に突然の恐怖が襲いかかった!
発端は、ノルウェー隊が氷原踏査の過程で発見した巨大UFOの落下跡。推定10万年。だが厚い氷の下には、人類の及びもつかない宇宙からの生命が延々と息づいていたのだ。特定の姿を持たないその生命は、いともたやすく狙いをつけた人間や動物の体内に侵入し、細胞を同化してそのものになり切る。まさに“物体X”。不用意に掘り起こしたノルウェー隊はたちまち全滅の憂き目にあい、いま、その侵略コースはアメリカ基地へ―――。
絶体絶命の環境下で逃げ場を失い、死の恐怖に錯乱する12名の隊員たち。果してサバイバルできるのは、人類かエイリアンか―――!?

スタッフ
製 作・・・・・・・・・・・・デビット・フォスター
   ・・・・・・・・・・・・ローレンス・ターマン
監 督・・・・・・・・・・・・ジョン・カーペンター
脚 本・・・・・・・・・・・・・ビル・ランカスター
撮 影・・・・・・・・・・・・・ディーン・カンディ
特殊メーキャップ・・・・・・・・・ロブ・ボッティン
音 楽・・・・・・・・・・・・エンニオ・モリコーネ
原作《影が行く》・・・・ジョン・W・キャンベル・Jr.
特殊視覚効果・・・・・・アルバート・ホイットロック

キャスト
マクレディ・・・・・・・・・・・・カート・ラッセル
ブレア・・・・・・・A・ウィルフォード・ブリムリー
ノールス・・・・・・・・・・・・・T・K・カーター
医師コッパー・・・・・・・・リチャード・ダイサート
ベニングス・・・・・・・・・・・ピーター・マロニー
クラーク・・・・・・・・・・・リチャード・メイサー
ギャリー・・・・・・・・・・・ドナルド・モファット

遊星からの物体X

鬼才カーペンター
悪夢のSFバイオレンス!
原作は、ジョン・キャンベル・ジュニアが1938年に発表した侵略テーマの名作「影が行く」。かつて男性派の巨匠ハワード・ホークスが「遊星よりの物体X」('51)として映画化したSFのクラシックだ。
これを、まったく新しいイマジネーションで映画化しようと思い立ったのが「ハロウィン」「ニューヨーク1997」のニュー・ホラーの鬼才ジョン・カーペンター。「がんばれ!ベアーズ」の若手ビル・ランカスターの巧みな構成の脚本を得て、人類対エイリアンの凄惨な闘いのドラマに仕立てている。
死と対決する12名の隊員たちには、カーペンターとは3度目のコンビを組む「ニューヨーク1997」のカート・ラッセル(孤高のヒーローぶりが最高!)を筆頭に、「悪夢の不在」のA・ウィルフォード・ブリムリー、「チャンス」のリチャード・ダイサート、「ポパイ」のドナルド・モファット、「天国の門」のリチャード・メイサーらクセ者が勢揃い。リアルな演技で恐怖感を高めている。

第一級特撮陣が挑んだ
極限のイマジネーション!
突然、頭部が割れ、内臓が張り裂け、中から新たな生命体が飛び出す!
それは直前まで一頭の精悍な南極犬だった。だが、その面影は、もはやない。それどころか、まるでタコのような不気味な触手を幾本にもひろげ、その肉片がまた新たな生命体となって、凄まじい攻撃をしかけてくる。それは、地球の概念では計れない驚くべき変身のプロセスだった―――!
見もの・話題は何といってもこの物体のユニットをデザインした特殊メイク担当ロブ・ボッティンの仕事。「ハウリング」の狼男ワンカット変身シーンに続く抜群の技術のサエだ。これに「ヒンデンブルグ」のアルバート・ホイットロック、「ジョーズ」のロイ・アーボガストが、それぞれ視覚効果、特殊効果として付き、ハリウッド最高の特殊技術の何たるかをいやというほど堪能させてくれる。
カナダのブリティッシュ・コロンビア、アラスカのジュノーに現場ロケし、見事に極寒の雰囲気を盛りあげたキャメラは「ザ・フォッグ」の名手ディーン・カンディ。音楽はイタリアの大御所エンニオ・モリコーネ。
SF、ホラー、サスペンス各分野のファンの欲求をまんべんなく充たすこれは近来最高のエンタテイメントだ。


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