チラシＢ面全文データ

「スチームボーイ」

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〜勇気と希望の空想冒険活劇〜
19世紀─“蒸気機関”の発明により、繁栄を極めた─“イギリス”
“スチームボール”をめぐる発明少年“レイ”の大冒険が始まる。
ＳＴＥＡＭＢＯＹ

■ロイド
「世界が待っているじゃと？このおぞましい悪魔の発明をか」
レイの祖父、65歳。スチームボール開発時の事故は、エディとの見解の相違によるものだった。事故後エディと共にアメリカに渡るが、その間にスチームボールの開発に成功。
■レイ
「お父さんはほんとうにまちがってるの…？」
発明と機械が大好きな13歳の少年。父も祖父も発明家で研究のためにアメリカに。ある日、祖父・ロイドから届いた小包を手にし、イギリス軍までも出動する大混乱に巻き込まれる。
■スカーレット
「これって、いったいなんなのよ？」
気まぐれでわがままな、14歳のオハラ財団会長孫娘。いつも何か面白いことを求めて周囲を振り回しているが、徐々に発明少年レイのことを理解し出す。
■エディ
「力だ！そう、科学は力なのだ。」
レイの父、45歳。父（レイの祖父）ロイドと共に、最先端エネルギーだった蒸気をパワーアップさせるスチームボールの開発に携わっていた。そのとき起きた事故で大怪我を負う。

物語
「“レイ”！ボールを持って逃げろ。そして未来を守るのだ！！」
19世紀半ば、世界初の万国博覧会を目前にしていたイギリス。人々は「次の世紀」への期待に胸をふくらませていた。研究のためアメリカにわたった発明家の父エディと祖父ロイドの帰りを待つレイ少年もまた発明に明け暮れていた。そんなある日、レイの元に謎の金属ボールが届く。祖父のロイドからだ。すると今度は父と祖父をアメリカへ招いたオハラ財団の使者と名乗る男たちが現れ、ボールを奪おうとする。自作の一輪自走車に乗りボールを抱えて逃げ出すレイ。だが巨大な蒸気歯車メカで追いかけてくる男たちに捕まり、万国博覧会のパビリオンに閉じ込められてしまう。そこでレイはアメリカにいるはずの父エディに出会い金属ボールの秘密を知る。超高圧力の蒸気を高密度に封じ込めたボール――。それは人類の歴史を変えるほどの威力を秘めた、驚異の発明＜スチームボール＞だったのだ。財団はその力を兵器として世界中に売りさばこうとしていた。「おじいちゃんは、そんなことをするためにスチームボールを発明したんじゃない！」レイと財団のボールを巡る争いは、やがてイギリス軍まで出動する大騒ぎになる。そしてその騒ぎの中、スチームボールのさらなる秘密が明らかに……。それは、＜人々を幸せにする夢の力＞か、それとも＜悪魔の発明＞なのか！？

解説
製作期間9年　総製作費24億円　作画枚数18万枚
全世界待望!!――大友克洋監督最新作!!
蒸気のパワーで地を駆け抜ける、空を飛ぶ！蒸気機関の全盛期・19世紀のイギリスを舞台にくり広げられる、少年発明家レイの大冒険！総制作費24億円、総製作期間9年をかけた超大作『スチームボーイ』は、『ＡＫＩＲＡ』(88年)で日本の「アニメ」の凄さを世界に知らしめた大友克洋監督の長編作第2弾。発明や蒸気機関に賭ける未来への夢が花開いていた時代のエッセンスを取り入れ、物語世界をつくりあげた大友克洋とスタッフたち。その壮大な物語と映像を引き立てる音楽は、『ハンニバル』(01年)や『パールハーバー』(01年)で音楽参加したスティーブ・ジャブロンスキーが担当。ハリウッドスタッフも息をのんだ映像を、感動の音楽が盛り上げる。また主人公レイを演じるのはＴＶ・映画・舞台で活躍する鈴木杏。スカーレットに小西真奈美の他、中村嘉葎雄、津嘉山正種、児玉清、沢村一樹、斉藤暁、寺島進等、豪華キャストが集結！驚きと興奮の『スチームボーイ』、熱い期待に応え、全世界公開決定！

18世紀後半に、ジェームス・ワットが最初の機械的動力として蒸気機関を完成させ、
これが瞬く間に多くの産業に広く利用され、産業革命が起こりました。
この頃から、次から次へと様々な発明が出現していったのです。
偉大な発明を支えてきた人々は、一体どんな人間だったのでしょうか？
エジソンやフォード、その他大勢の発明家たちは、専門の高等教育を受けた人たちではありませんでした。
彼らはその知識と着想で自ら実験を繰り返し、失敗を重ねながら獲得していったのです。
きっと周囲の人間たちから変人扱いされ、嘲笑されながらも黙々と精力的に発明に取り組んでいったことでしょう。
自らの興味に果敢に挑み、決してあきらめなかったパイオニアたちの持つエネルギーが、
現代の私たちにも伝わってくるような気がします。
情報が溢れ、システム化された社会の中で、子供たちの夢はどんどん狭められつつあります。
親や先生の姿を見て、自分の将来をシミュレーションしてしまう……。
そんな子供たちに、無謀と思える夢に賭けた人間たちがいたことを、
発明を通して未来への実感が伴う時代を舞台に、空想と夢の与えられる作品を作りたいと思います。
大友克洋

main staff
原案・脚本・監督：大友克洋
脚本：村井さだゆき
総作画監督：外丸達也
エフェクト作画監督：橋本敬史
美術監督：木村真二
ＣＧＩ監督：安藤裕章
演出：高木真司
テクニカルディレクター：松見真一
デジタルコンポジット：佐藤光洋
音楽：スティーブ・ジャブロンスキー
音響監督：百瀬慶一

main cast
レイ：鈴木　杏
スカーレット：小西真奈美
ロイド：中村嘉葎雄
エディ：津嘉山正種
ロバート：児玉　清
デイビッド：沢村一樹
サイモン：斉藤　暁
アルフレッド：寺島　進

製作：ＳＴＥＡＭＢＯＹ製作委員会
バンダイビジュアル／ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント／バンダイ／電通／ＴＢＳ／サンライズ／東宝／IMAGICA／カルチュア・パブリッシャーズ
制作：サンライズ
配給：東宝