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「惑星ソラリス」


謎と神秘の宇宙!今ぞまみえる初のソ連SF映画・驚異の超巨篇!
エキプ・ド・シネマ
3周年記念・第3弾!
モスフィルム1972年作品
SOVEXPORTFILM提供
日本海映画・配給

SOLARIS
惑星ソラリス

●傑作『2001年宇宙の旅』に比肩する新しいSF芸術映画がソ連から打ち出された!この作品は、未知の世界・宇宙の神秘に挑む人類への警鐘を打ち鳴らす!
 原作は、ポーランドのSF人気作家スタニスラフ・レムで、これは、彼のベストセラー長編小説『ソラリスの陽のもとに』の映画化である。彼は「宇宙では未知なものが我々を待っている。だが、宇宙は、銀河系の規模にまで拡大された地球では決してない。それは質的に全く新しいものである」と言い、宇宙の神秘への挑戦は、人間の道徳的な進歩と深くかかわっている、というテーマを打ち出して、それが人間の心と愛の再認識の命題に帰結することを力強く我々に訴える。
 監督のアンドレイ・タルコフスキーとフリードリヒ・ガレンシュテインの協同脚色で、撮影はワジーム・ユーソフ、音楽はエドアルド・アルテミエフという強力な一流スタッフ。出演者は『ゴヤ 』のドナータス・バニオニスのほか、日本でもお馴染みの演技陣が顔を揃えている。ソ連モスフィルムの1972年作品で2部作17巻、上映時間3時間の超大作!

●ソビエト映画にヌーベルバーグをもたらした俊英アンドレイ・タルコフスキー監督が、遂にSFに挑戦、宇宙戦下の戦士の<人間の内面>にまで突入する!
 監督アンドレイ・タルコフスキーは、1932年生まれ。その処女作品はモスクワの映画大学の卆業制作の小品『ローラーとバイオリン』(ニューヨーク学生映画コンクール第1位)で、長篇第1作は『僕の村は戦争だった』(62年ベニス映画祭グランプリ)、第2作は『アンドレイ・ルブリョフ』(67年カンヌ映画祭・審査員特別賞)、第3作がこの『惑星ソラリス』(72年カンヌ映画祭で受賞)と、国際映画祭での連続受賞で、今や世界的な映画作家である。昨75年に新作品の『鏡』を撮りあげて、目下、再度のSF映画の製作(ソ連のストガルツキーのSF小説の映画化)を検討中である。
 アメリカのアーサー・クラーク原作の『2001年宇宙の旅』と同様に、この『惑星ソラリス』が訴えるものも、未来というより地球とは次元の異る未知の世界に入りこんでしまった人間の悲劇であり、私たちの心を捉えるものは映画が語りかける神秘な愛の<哲学>である。

●タルコフスキーは未来都市の舞台として東京をロケ地に選んだ。そのエキゾチックな街の夜景の妖しさがカンヌ映画祭で大喝采を博し、今や世界の話題映画!
 映画はプロローグ(地上の現実)とエピローグ(惑星での未来)を持つ3時間の大長篇で、ドラマは主として惑星ソラリスに到着した宇宙船の内部で凄絶に繰り展げられる。
 心理学者クリス(ドナータス・バニオニス)は重大な任務を帯びて惑星ソラリスに近づいて行く。同行者は物理学者のサルトリウスと医師のスナウトの2人。クリスは、船内に居る筈もない美しい女の姿を或る日発見する。しかも彼女は数年前に若くして死んだ彼の妻ハリー(ナタリヤ・ボンダルチュク)その人であった!クリスの驚き!
 ソラリスの海は、理性を持つ奇怪な有機体で、地球から来た人間の脳裡に潜在する欲求を物体化する不思議な超能力を持っていた。その1つがハリーで、彼女はクリスのことをすべて生々しく記憶していたのだ。ソラリスの海の謎の解明にクリスはふるい立つ・・・。


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