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「レッド・プラネット」


2050年。地球環境の破壊は加速度的に進行中。120億の人間が暮らすのは、規格住宅、アパート、テント、草ぶきの小屋、そして洞窟や木の陰。カエルさえも住まなくなったこの惑星で、次に絶滅するのは、たぶん――人類。残された希望は、古代ギリシャの人々が“戦いの星”と呼んだ、小さな赤い惑星だけ。

火星。太陽から4番目の惑星。そこには、太陽系でもっとも巨大な楯状火山がある。はるか昔、その地表に水が流れていた頃に形成された複雑な水路のネットワークがある。地球ともっとも似た環境を持つ星。人々は考えた。移住するなら、ここしかない。この星を“地球化”する以外、人類が生き延びる道はない。

『ヒート』『バットマン フォーエバー』のヴァル・キルマーと『マトリックス』のキャリー=アン・モスが主演する『レッド・プラネット』は、ナイキ、バドワイザー、ボーイング、アメリカン航空、マルボロなどのTVコマーシャルを手がけ、その未来的な感覚と革新的な手法で絶賛され、カンヌ映画祭金獅子賞をはじめ、あらゆる賞を総なめにしたCM界の鬼才・アントニー・ホフマンの初監督作。あの『マトリックス』のスタッフが特殊効果を担当し、これまでのSF映画とはまったく違う、スタイリッシュで斬新な映像が生まれた。『マトリックス』で一躍スターとなり、次にどんな作品に出演するのかが注目されていたキャリー=アン・モスが、数多くのオファーの中から新人監督の作品を選んだことも話題だ。

火星地球化計画。
「バットマン フォーエヴァー」のヴァル・キルマー
「マトリックス」のキャリー=アン・モス
レッド プラネット

そして宇宙船は旅立った。6人のクルーを乗せて。
太陽フレアの放射線で機体に激しい損傷を受けながらも
火星に降り立った彼らが遭遇したのは、信じられない状況だった。
なぜ、火星に空気があるのか?
なぜ、ロボットが意志を持ち、人間を殺そうとするのか?
そして、なぜ微生物以外の生命は存在しないはずの火星に、無数の線虫がうごめいているのか?
人類滅亡のタイムリミットが迫る中、
想像を絶する恐怖とパニックがクルーたちを襲う――!

新時代の女性像を鮮烈に提示する現代のミューズ、キャリー=アン・モス。
カッコよすぎる映像で21世紀の映画界に革命を起こす男、アンソニー・ホフマン。
そして『マトリックス』を超える前人未到の映像世界を作り上げた特殊効果チーム。
彼らのコラボレーションが、従来のどんなジャンルにも属さない新世代の作品を作り上げた。
スリル、興奮、サスペンス、感動――これらすべては、これまでの映画にもあった。
『レッド プラネット』だけが与えてくれるもの。
それは、映像によって映画観そのものが組み変えられる体験。
映画の定義を変える映画が、ここに生まれた。

2000年アメリカ映画 原題:RED PLANET ノベライズ:新潮文庫 配給:ワーナー・ブラザース映画


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