チラシＢ面全文データ

「マトリックス　リローデッド／レボリューションズ」
ＶＯＬ．３

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ストーリー
明かされるのか、
ザイオンの秘密

地球上に唯一残された人間の都市、ザイオン。１作目の『マトリックス』では伝説の存在だと思われたこの街の全貌が、『マトリックス　リローデッド』でいよいよ明らかになるのか？

「『リローデッド』では、マトリックスだけで物事がすまない状況になり、舞台もザイオンへ広がる。ネオは、人間の存続に関わるいくつかの選択をしなければならないと予言され、そのなかには厳しい選択も含まれる。また、彼とトリニティーの関係はより蜜になり、エージェント・スミスはさらに恐ろしくなる。新しい挑戦と新しい選択が待ち受けるなか、ネオの旅が進んでいくんだ。」（キアヌ・リーブス／ネオ役）

格段にスケール・アップした物語には、ナイオビ、パーセフォニー、ザ・ツインズといった新キャラが登場。さらに、ドラマの鍵を握る謎の人物も出現し、スリルをいちだんと加速させる。

「地下都市のザイオンには25万人くらいの人々が住んでいて、さらに奥深くには秘密の場所が隠されている。ザイオンと地表のあいだにも、トンネル・システム・エリアのような面白いものがある。そこでいろんなことが起こるんだ。」（ジョン・ゲイター／視覚効果監修）

果たして、ネオたちはザイオンの秘密を守りきれるのか！？
2003年夏、世界は新たな驚きに直面する。

アクション
クライマックスに待ち受ける空前のカー・チェイス

１作目の『マトリックス』と同様、『リローデッド』の武術コレオグラフは、香港から招かれたユアン・ウー・ピンが担当している。が、今回のワーヤー・アクションはＣＧと複雑に絡み合っているため、キャストたちに課せられた肉体的チャレンジは前作を遥かに凌ぐものになった。

「トレーニングは非常に厳しかった。撮影中はつねに体脂肪率を7.5％くらいに保つよう心がけたんだ」（キアヌ・リーブス／ネオ役）

『リローデッド』のクライマックスを飾るのは、撮影に７週間を費やした高速道路でのカー・チェイスだ。
「サンフランシスコの使われていない海軍基地の滑走路に、ハイウェイを建設したんだ。道路の長さは２キロ半くらいかな。そこに、何百もの車とエキストラを集めてね。カメラを動かすシステムも特別のものを使用した。すごく激しく、クリエイティブなクラッシュ・シーンが撮影できたよ」（ジョン・ゲイター／視覚効果監修）

ゲイターをはじめとするスタッフが、「誰も見たことがない映像」と胸を張るチェイス・シーン。それがどんなものかは、もはや自分の目で確かめるしかない。

ファッション
この１作から、再び新たなトレンドが生まれる

黒いロング・コートからサングラスにいたるまで、『マトリックス』に登場したクールなアイテムはモード界の話題をさらい、有名デザイナーのコレクションにも多大な影響を与えた。そしていま、再びその現象が繰り返されようとしている。トレンドの仕掛け人は、衣装デザイナーのキム・バリット。女性らしい曲線の美を盛り込んだトリニティーのラテックスのスーツ、スタンド・カラーとウェストまでのタイトなシルエットが斬新なネオのコートなど、スタイリッシュを極めた衣装とギアの数々は、映画の公開前から話題の的だ。なかでも、バリットが力を入れたのは、『リローデッド』から登場するツインズのコスチューム。

「彼らは壁を通り抜けたりという人間離れしたアクションをするので、幽霊っぽい雰囲気を出してみたの。同時に生意気で意地悪な感じもあって。たとえるなら、ジョン・ボンジョヴィと福音伝道者をミックスした感じかしら。動きがきれいに見えるように工夫して、ヘアスタイルもドレッドにしたのよ」（キム・バリット／衣装）

この衣装をフィーチャーしたポスターは、昨年7月3日から全米の映画館に掲示されたが、ポスター自体の斬新なデザインとあいまって盗難が続出。ネット・オークションで100ドルの高値で取引されるほどの人気を呼んでいる。

ＶＦＸ
たった一つのショットに２年半。
今度のＶＦＸは誰にもマネできない

アカデミー賞を受賞した『マトリックス』の視覚効果――とりわけ「マシンガン撮影」と呼ばれるスチール・カメラを使用したＶＦＸが、ハリウッドのＶＦＸの歴史を塗り替えたのは記憶に新しい。

「『マトリックス』が公開されてすぐ、マシンガン撮影の技法がマネされはじめた。最初はＣＭ、次に1〜2本の映画、その後はどの映画にも登場するようになった。監督のウォシャウスキー兄弟は、マネられたことを最初は面白がっていたが、次第に腹を立ててね。『リローデッド』と『レボリューションズ』の2作では、ぜったいにコピーできない視覚効果をと考えた。今回の視覚効果にかけた時間と金。これはもう、誰にもマネができないだろう。1998年に考案されたマシンガン撮影は、コンピュータの孵化の時代の産物で、この先何ができるかを我々に教えてくれるものだった。当時に比べればいまは何でもできる。しかし技術だけあっても仕方がない。今回、我々が作り上げたもののなかには、1ショットに2年半かかったものもある。そして、監督にはプロセスを理解する知性がある。だからこそ、他には存在しえないものが作り出せたんだ」（ジョエル・シルバー／プロデューサー）

『リローデッド』と『レボリューションズ』の2作に登場するＶＦＸのシーンは2000以上。そのなかには、撮影技術にバーチャル・リアリティを応用したものも含まれる。自分自身をコピーする術を身につけたエージェント・スミス、前作よりも強力なパワーの持ち主となってスミスと対決するネオ。ＣＧで表現される映像はまさに『未知との遭遇』だ。

「僕たちの課題は、ありきたりのＣＧ映像にうんざりしている人たちに本当のサイバー・スペースの世界を見せ、驚きを与えることだった。ひと目見ただけで、今まで目にしたことのあるどんなものとも違う、アートなものだってことがわかるはずだ！」（ジョン・ゲイター／視覚効果監修）

ＮＥＯ　ネオ
自分の住む世界が、人工知能の作り上げた仮想現実空間にすぎないと知り、人類解放運動に身を投じるコンピュータの天才。
キアヌ・リーブス
『スピード』『スウィート・ノベンバー』

ＭＯＲＰＨＥＵＳ　モーフィアス
人工知能の支配に戦いを挑むゲリラのリーダー。救世主の宿命を負ったネオを発見し、戦闘術を伝授する。
ローレンス・フィッシュバーン
『ティナ』『ボビー・フィッシャーを探して』

ＴＲＩＮＩＴＹ　トリニティ
国税局のコンピュータに侵入した伝説を持つ凄腕ハッカー。ゲリラの一員として、モーフィアス、ネオと共に不屈の戦いを続ける。
キャリー＝アン・モス
『メメント』『ショコラ』

ＡＧＥＮＴ　ＳＭＩＴＨ　エージェント・スミス
人工知能が仮想現実空間に放った刺客のボス。人類解放運動を阻止しようとゲリラを執拗に追跡する。
ヒューゴ・ウィービング
『プリシラ』『ロード・オブ・ザ・リング』

ＰＥＲＳＥＰＨＯＮＥ　パーセフォニー
ネオに誘惑の手をのばす謎の女。
モニカ・ベルッチ
『マレーナ』『アレックス』

ＮＩＯＢＥ　ナイオビ
モーフィアスの元恋人。
ジャダ・ビンケット・スミス
『ナッティ・プロフェッサークランプ教授の場合』『アリ』

ＴＨＥ　ＴＷＩＮＳ　ザ・ツインズ
ゴーストのように壁を通り抜ける能力を持つ不気味な双子。
ニール＆エイドリアン・レイメント
『Team One』

THE MATRIX RELODED
THE MATRIX REVOLUTIONS

『マトリックス　リローデッド』『マトリック　レボリューションズ』全貌データ
製作｜ジョエル・シルバー　脚本／監督｜ラリー＆アンディ・ウォシャウスキー　提供｜ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズ、ＮＰＶエンターテイメント　撮影期間｜2001年3月−2002年7月　撮影場所｜カリフォルニア洲オークランド旧アラメーダ海軍基地、オーストラリア　シドニー　フォックス・スタジオ　オリジナルキャスト｜キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー＝アン・モス、ヒューゴ・ウィービング　新キャスト｜ジャダ・ピンケット・スミス（「アリ」）、ハロルド・ペリノー（TVシリーズ「oz／オズ」）、ハリー・レニックス（「コラテラル・ダメージ」）、モニカ・ベルッチ（「マレーナ」）、ノーナ・ゲイ（「アリ」）、“空手界の双子のプリンス”ニール＆エイドリアン・レイメント　スタッフ｜製作総指揮：グラント・ヒル　撮影：ビル・ポープ　美術：オーウィン・パタソン　編集：ザック・スティンバーグ（「マトリックス」でアカデミー賞受賞）　音楽：ドン・デイビス　コレオグラファー：ユアン・ウー・ピン　視覚効果監修：ジョン・ゲイター（「マトリックス」でアカデミー賞受賞）　衣装：キム・バリット　＊製作総指揮のグラント・ヒル以外はオリジナル・メンバー再結集　公開｜２００３年世界公開　配給｜ワーナー・ブラザース映画