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「雲のむこう、約束の場所」
雲のむこう、約束の場所
The place promised in our early days
(c) Makoto Shinkai / Comic Wave
いつかの放課後の約束。あの場所まで、私はいくんだ。
国境の彼方にそびえる塔と、彼女への憧れ。二つの想いを胸に少年は飛行機を作り始めた。
そして…世界と彼女との間で引き裂かれる、青き日々の想い。ひとつの決意を胸に、彼は飛行機を空に疾らせる──
監督は、2002年に『ほしのこえ』で映像界に鮮烈なデビューを飾った新海誠。たったひとりで作ったこの作品で、彼は短編映画館トリウッドの動員最多記録を塗り替え、幾多の賞を受賞。そのDVDは16ヶ国でリリースされるなど、世界全体が注目する才能だ。
彼の初長編映像作品となる『雲のむこう、約束の場所』で、きっとあなたはこれまで見たこともない「アニメ」の目撃者となるだろう。
かつてあなたが感じていた、青春の夢、喪失そして再生──
新海誠しか描けない青春の光が、ここにある。
「ひとりでつくった」伝説から新たなる戦いの舞台へ
新海誠は間違いなく「ポスト宮崎」の一番手のひとりだ。
──Investation誌
ヤバいくらいに号泣した「ほしのこえ」。
今度の作品も切ない映画になりそうだ。
──TITLe誌
あの遠い日に 僕たちは、かなえられない約束をした。
日本が南北に分断された、もう一つの戦後の世界。米軍統治下の青森の少年・藤沢ヒロキと白川タクヤは、同級生の沢渡サユリに憧れていた。彼らの瞳が見つめる先は彼女と、そしてもうひとつ。津軽海峡を走る国境線の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された、謎の巨大な「塔」。いつか自分たちの力であの「塔」まで飛ぼうと、小型飛行機を組み立てる二人。
だが中学三年の夏、サユリは突然、東京に転校してしまう…。言いようのない虚脱感の中で、うやむやのうちに飛行機作りも投げ出され、ヒロキは東京の高校へ、タクヤは青森の高校へとそれぞれ別の道を歩き始める。
三年後、ヒロキは偶然、サユリがあの夏からずっと原因不明の病により、眠り続けたままなのだということを知る。サユリを永遠の眠りから救おうと決意し、タクヤに協力を求めるヒロキ。そして眠り姫の目を覚まそうとする二人の騎士は、思いもかけず「塔」とこの世界の秘密に近づいていくことになる。
「サユリを救うのか、それとも世界を救うのか──」
はたして彼らは、いつかの放課後に交わした約束の場所に立つことができるのか…。
初長編映像作品となる今作も、原作・脚本・監督・撮影・編集・美術を新海自身が手掛け、その作家性をあますところなく発揮している。監督を支えるスタッフには、音楽に『ほしのこえ』でもタッグを組んだ天門。作画監督に「NHKみんなのうた『笑顔』」でも息のあったところをみせた田澤潮。そして美術に、実写映画の美術・絵画制作等を担当して来た丹治匠が加わり、新海の映像美に更なる深みを与えている。ひとりで作った前作につづき、今回も、スタジオ制作とはまた違うアニメーションの形に挑戦している。
声の出演は、ヒロキ役にTVドラマ「北の国から」、「Dr.コトー診療所」や、映画「半落ち」に出演し、今回声優に初挑戦となる俳優の吉岡秀隆。タクヤ役に、舞台、CM、TVドラマ、映画と多方面で活躍を見せ、韓国ドラマ「冬のソナタ」のペ・ヨンジョンの吹き替えの好演も記憶に新しい、俳優の萩原聖人。サユリ役にTVアニメをはじめ、数々の作品で声優として活躍している南里侑香。ほか個性豊かな演技力を持つキャストが実現した。
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