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「機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編」
Gundam, Very Last Shooting!
ファンの皆様へ感謝をこめて
映画版ガンダムが、ファイナルを迎えることができましたのも、ひとえにファンの皆様一人一人の御声援があってのことでした。心から御礼を申しあげます。
俗にいうパート・ツー物をつくらせず、元にあったものの型を良しとして、それに不要なデコレーションをつけさせず、ロボット物という俗悪の代名詞であったはずの作品を三本もの映画にしてしまうというイベントを行なったのは、皆様なのです。
このガンダムのたどってきた道は、過去にあったどの作品例にもあてはまらないでしょう。この事が一体、何を意昧するのか、どのような問題と可能性をもっているのかを考えていただけたらと思います。
我々スタッフは、後々の皆様のために範例の一つもつくれれば、という自負のもとに、恥を重ねもし、また傲慢にもなりました。これが我々のできる唯一のことであり、生き方でもあったのです。And now…in anticipation of your insight into the future.『そして、今は皆様一入一人の未来の(洞察力に期侍します)』 富野喜幸
目を見はる75%の新作画!
「機動戦士ガンダムIIIめぐりあい宇宙」は、劇場用アニメーション「機動戦士ガンダム」三部作の第三部です。
映画「機動戦士ガンダム」は、'81年の三月に第一部、続いて七月に第二部が全国で一斉公開され、一部、二部のべ前売券販売数160万枚、のべ動員数340万人という記録を残して、劇場用アニメーションブームの中にあっても、圧倒的な強さを示しました。
今回のドラマは、ジオン軍の宇宙要塞ア・バオア・クーにおけるジオン、連邦両軍の総力を結集した最後の戦いを、ジャブロー墓地を発ったホワイトベースを中心に描き、登場人物たちのさまざまな出逢いと悲しい別れを「めぐりあい宇宙(そら)」というサブタイトルそのままに描き込んでゆきます。
企画が誕生して4年。「機動戦士ガンダム」は、アニメブームの盛衰を乗り越え、アニメーションにさらなるエポックをもたらすため、ここに、「機動戦士ガンダムIIIめぐりあい宇宙」として三たび登場いたします。
<声 優>
アムロ・レイ・・・・・・・古 谷 徹
ブライト・ノア・・・・・・鈴 置 洋 孝
セイラ・マス・・・・・・・井 上 瑶
ミライ・ヤシマ・・・・・・自 石 冬 美
カイ・シデン・・・・・・・古 川 登志夫
ハヤト・小林・・・・・・・鈴 木 清 信
フラウ・ボウ・・・・・・・鵜 飼 るみ子
ララァ・スン・・・・・・・潘 恵 子
シャア・アズナブル・・・・池 田 秀 一
ナレーター・・・・・・・・永 井 一 郎
アムロ・レイ=ガンダムのパイロット。感受性の強い、ナイーヴな少年。ジオンとの激しい闘いの中で、人間としてさらにニュータイプとして成長してゆく。
シャア・アズナブル="赤い彗星"と恐れられる冷静・沈着なジオン軍の代表的戦士。ジオン公国のザビ家打倒の悲願を胸に秘める。セイラの実兄。
セイラ・マス=連邦軍コア・ブースターのパイロット。本名アルテイシア・ソム・ダイクン。冷静で聡明だが、ややかげりのある少女。シャアの実妹である。
ララァ・スン=ジオン軍のニュータイプ少女でシャアを慕う。モビルアーマー・エルメスのパイロットである。アムロを真のニュータイプヘと目覚めさる重要な役割を果たす。
富野喜幸=総監督。独自の理念に基づくアニメ演出法は、今や全国の若者から圧倒的な支持を得ている。
<演出担当代表作品>
「無敵超人ザンボット3」
「無敵鋼人ダイターン3」
「伝説巨神イデオン」
安彦良和=アニメーション・ディレクター。斯界きっての実力派アニメーターである。今回の75%にわたる新作画にあたって、氏の本頷が如何なく発揮される。テレビ版「機動戦士ガンダム」も、映画第三部の完成で初めてファイナルを迎える。
大河原邦男=メカニカル・デザイナー。メカニカルデザインのパイオニア。"モビルアーマー"の兵器然としたデザインに、本格派としての氏のメカ感をうかがうことができる。メカ・ファンの熱狂的支持を得ている。
井上大輔=昭和42年、「ブルーシャトー」で日本レコード大賞を受賞。前作「哀・戦士」はファンの間でも好評を博し大ヒットを飛ばした。富野監督との息もピッタリで、今回再び、前作を凌ぐずばらしいイメージソングをつくりあげた。
主題歌「めぐりあい」/作詞 井荻麟・売野雅勇/作曲 井上大輔/編曲 鷺巣詩郎/歌 井上大輔(キングレコード)
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