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「カプリコン・1」


カラー作品
パナビジョン
超ステレオ音響
ITC超大作
東宝東和提供
東宝東和創立50周年記念作品

全世界を相手に地上最大の頭脳集団“NASA”<米航空宇宙局>が仕組んだビッグ・トリックとは!

面白さは秒きざみ!
巨大なサスペンス・アドベンチャー
 世界最初の有人宇宙火星宇宙船<カプリコン・1号>しかし、全世界注目の中に展開するこの300億ドルを費した華麗な宇宙ページェントには、恐るべきビッグ・トリックが仕掛けられていた―――。
 出演には「M★A★S★H」のエリオット・グールド、「ウエストワールド」のジェームス・ブローリン、「カサンドラ・クロス」のO・J・シンプソン、「華麗なるギャツビー」のサム・ウォーターストン。そしてテリー・サバラスという個性豊かな顔ぶれ。音楽は「パピヨン」のジェリー・ゴールドスミスが当り、壮大なスケールの中、秒刻みのスリルをたっぷり盛り込み、78年新春に叩きつけるサスペンス・アドベンチャー巨篇である。
■いったい何が起こったのか?
 この日、ヒューストンにあるNASA(米航空宇宙局)は、人類史上初の有人宇宙船の打ち上げが行われようとしていた。3人の宇宙飛行士がカプリコン・1号に乗り込む。秒読みが開始される。しかし、発射5分前、突然にその3人の宇宙飛行士が姿を消してしまった。
■アメリカ映画界の若き才能!
 原作・監督は、今アメリカ映画界をリードする34才の若き旗手ピーター・ハイアムズスチーブン・スピルバーグ未知との遭遇)、ジョージ・ルーカス(スター・ウォーズ)らとともに、ハリウッドのニュー・パワーとして78年の映画界を席捲するに違いない精鋭監督だ。ことに78年、空前のブームを予想される宇宙映画の先鞭をつけ、全世界に先がけてわが国で一早く登場するこの「カプリコン・1」で、ハイアムズ監督のフレッシュな感覚そして抜群のアイデアとパワーが話題を呼ぶことは間違いない。
■初めて明らかにされたNASAの全貌
 無人のままで打ち上げられたカプリコン・1号。3人の宇宙飛行士はどこへ?現代科学に君臨するコンピューターを駆使したビッグ・トリックとは?
 ハイアムズ監督は、6年前にこの映画の企画を立て、NASAの資料を集め始めた。そして管制センター内での撮影を特別に許可された。また火星着陸船は、設計図を基に完璧な宇宙船を創るという凝りようだった。当初NASAは撮影に協力的だったが、映画の内容を知ってから態度を悪化させ、逆に製作中止を要請。ハイアムズ監督自身にも様々な圧力がかけられたが、それにも屈しないスタッフの若さと熱意がこの作品を遂に完成させたのだ。
■時速160キロで突っ走るムスタング!
 事件究明を追求する敏腕記者の車のブレーキが壊されていた。時速160キロのスピードで市内を狂ったように走りまわる緊迫のスリルは「フレンチ・コネクション」を越えたカー・アクションだ。特殊カメラを車のバンパーの下に取り付け、実際に160キロのスピードで車を走らせて撮り上げただけに迫力は満点だ。
■特撮なし!空前のスカイ・チェイス!
 圧巻は何と言っても映画史上に例を見ないスカイ・チェイスだ。宇宙飛行士を翼に乗せたまま空に舞い上がった複葉機を追撃するジェット・ヘリ。このシーンはスタント・マンが嫌る危険なものだったが、危険飛行のエキスパート、フランク・トールマンが撮影に挑んだ。ジェット・ヘリの下にカメラ・マンを乗せての撮影で、複葉機とヘリコプターがニア・ミスの連続。しかも超低空飛行は、実に地上50センチという奇跡的なスタント・フライで、スカイ・チェイスの限界を超える撮影だった。

限界を破ったアクロバット飛行
航空評論家 野沢 正氏
 スタント・フライヤーの第一人者、フランク・G・トールマンの妙技が見る者を圧倒する豪快なメカニカル・アクションだ。すべて実機を使い、宇宙ロケットの打ち上げから、司令船、着陸船、ドッキング・シーン、ジェット・レインジャー、リア・ジェット24、ヒューズ500(軍用名DH-6)、そしてボーイングA75/45が次々と登場。一つの劇映画で、宇宙ロケットからピストン・エンジンの複葉機まで飛び交うのは、まさにアメリカ映画ならではの力量だ。
 ことに圧巻はラストを飾るスカイ・チェイスだ。複葉機とジェット・ヘリが時速200キロ以上のスピードで超低空飛行の追撃戦を展開。スタント飛行の限界がクローズ・アップされ、自分で実際に飛んでいるような感覚に陥入り、思わず身を固くしてしまう。NASAの最新技術とメカニックが映画史上最高の緊迫とスリルを創り上げた。


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