解 説■ |
琴座中心に位置するヴェガ Vega からの電波を解析して得られた図面で組み立てられた、空間移動装置。 電波の第一発見者は天文学者のエレナー・アロウェイ博士。 発見時の電波の方位は赤緯18時36度46分56秒2。 受信周波数は4,4623ギガヘルツで、得られたのは短音の繰り返しで回数は1から101の素数の繰り返し(第1の信号)。 倍の8,9247ギガヘルツで動画像と63,000枚以上の図面が秒間15フレームづつ交互に混入されていた(第2の信号)。 マシーンとポッドは、この第2の信号の画像を設計図にして製作された。 高さ300メートルに及ぶ「マシーン」は4本の円環型の線状加速器で構成、高速回転により中心核にプラズマ渦を産みだす。 この中心核に乗員1名が搭乗する「ポッド」を落とすことにより、ワームホールで時空間移動を行うと推定される。 アメリカを中心に捻出された5000億ドルという費用をかけて建造。 1号機の建設場所は米国ケープ・カナベラルで、搭載されたテスト用ダミーの愛称はエルマー。 宗教家のテロリストにより実験中に爆破され、パイロット予定者だったデイビッド・ドラムリン博士はこの事故により殉死。 2号機の建設場所は日本の北海道根室市、パイロットはエレナー・アロウェイ博士。 「ポッド・スーツ」と呼ばれる搭乗員用の制服にはハーネス機能が内蔵、搭乗時には背部と腰部をシートに固定する。 このハーネス機構及びシートはヴェガからの信号には含まれていなかったもの。 搭乗員頭部に装着されたビデオはノーマル・赤外線・紫外線の3種で、記録可能時間は4,000時間。 |
登場作品■ | 『コンタクト』(1997) |