星乱拳客伝 外伝 鋼の記憶 2007年新春スペシャル
承の承章
ニヤニヤしているナオさんと小さい女は何かを隠していた。
「ま、見ててくれ」
「くれ」
バリバリバリバリっ
ナオさんは言うとオレンジ色の歩ヒョウを『組み直した』。
「こいつの名は緋狗（ヒク）」
すっきり直立したその姿が本来の姿なのであろう。
強度を必要とする箇所を二重にし、布状のＨＴはゆるく纏うようにするらしい。
「好きなように『組んで』もらってかまわないんだが、まぁこんなとこだろう」
あーなるほどねって感じではあるが、扱いにくい事に変わりない。
ってか、まだニヤニヤしてるのが気に入らない。
「。。。でだ」
ほらきた。
「えーもう見せちゃうの？」
まだ見せてもらえねぇのか？
「怒らせると怖そうだからな」
ゴタクはいいから、とっととしやがれ。
「そうだね！」
小さい女はやけに楽しそうだ。
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