星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−

星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶− 第7巻



結の起章

宇宙遊泳っていえば、お気楽な感じがするが、実際には命がけだ。
いまみたいに推進装置のない『歩ヒョウ』で、武装したビルドアームへ飛びかかってるときなんか特にそう思う。
眼の端に2対1の戦いが始まりつつあるのを捕らえながら、俺は急速に、もう一台のビルドアームに近づいていた。
これだけ気付かれないのもおかしなもんだが、『歩ヒョウ』を構成している物質である『HT』ってやつは、センサー類にひっかからないって物質で、目視確認でしか認識できない。
っと、さすがに気付きやがった。。。バターナイフを構えて突進してくる。
(ふぅ)
俺は一つ息をつくと迎撃態勢を取る。
このままスルーされちゃ、今度は俺が救出を待たなきゃならない。
まったりと突き出されたバターナイフの上面を両の拳でぶっ叩き、そのまま一回転。
両足でビルドアームの頭部を挟みこんだ。
ぎぎぎっ
っと振動が伝わるとあっけなく頭部が破壊された。
メインカメラを失ったためだろうか動揺して動きがおかしいビルドアーム。
ぐるりと回転すると、2体のビルドアームがこちらへ向かっているところが見えた。
防御側のビルドアームは動かない。。。やられたかどうかは、この距離じゃわからんが。。。
ともあれ、こっちに来てくれるってんだからありがたい。
もうひと暴れさせていただきましょう。



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