星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−

星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶− 第3巻



続の結章

両腕を左右から固定されて動けない。
貼り付けに近い状態ってとこか。
っと思っていると、後ろから首に腕が巻き付いてきた。
圧力。
思わず左膝を付くとより一層、きつく巻きついてきた。
ぎりり
前には剣を手にしたビルドアームが悠然と近づいてくる。
最悪だ。
ちらりとオーディエンスを確認すると、ソバルは大笑い、ゲランは何か怒鳴っている、バブさんは冷静なままだ。
「わりぃな、オレも仕事なんだ。腕の一本も貰えばそれでいいからよ」
既に間合いに入っているビルドアームの外部スピーカーから操縦者のものであろう声が響く。
「怨むなよ!」
スピーカーの声は振り下ろされた剣の巻き起こす風にかき消された。
普通は怨むだろ。



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