星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−

星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶− 第3巻



続の承章

目の前のビルドアームは前回見た時と少し印象が違っていた。
(なんかケバくねぇか?)
全体としては同じビルドアームのハズだが、ペイントや細部の装飾が微妙に違っているように見える。
この一週間で手を入れたんだろうが、他にやるこたぁなかったのかね?
ま、こっちだってイロイロと手を入れてあるから他人のことはとやかくいえない。
あんまり手を入れすぎて、櫃(ヒツ)に戻せなくなっちまって『歩ヒョウ』のくせにトレーラーで移動なんてかっちょ悪ぃことになっちまったくらいだ。
何がどう変ったかってのは。。。お楽しみってことで。
俺から見て左、距離にして15メートルほど離れているだろうか、ソバルの手下が立っている。
俺とソバルのビルドアームが準備完了の合図として右手を上げると、ソバルの手下が右手を上げた。
それを確認して、俺とビルドアームは右手を下ろし構える。
(さて。。。)
ソバルの手下の右手が下ろされれば試合開始だ。。。って話だ。
(俺達の本気を味わっていただきましょうか)
ダンっ
とソバルの手下の右手が降りた瞬間、踏込みつつ右足を跳ね上げた。



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