星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−

星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶− 第3巻



続の起章

「いいのかい『歩ヒョウ』なんかで?」
外で見るソバルは、より一層テカってみえた。
「ビルドアームが修理できるまで待ってあげてもよかったんだけどねぇ」
テカった顔を笑みで歪めながらソバルの言葉は続く。
「大丈夫だ!って言うからさぁ。後になってビルドアームでもう一回勝負だ!とか言わないでヨ?」
ニヤニヤしながら気持ち悪いオッサンは気持ち悪い言葉を気持ち悪く吐いた。
「ルールはいつも通り。どちらかが動けなくなるまで戦う、いいな」
ゲランの兄ちゃんは怖い顔だ。
おそらくこの状況に一番ムカツイているのはゲランだろう。
「こっちはいつでもOKだけど、準備大丈夫?」
ご機嫌なソバルが心配そうに言うと、
「こっちも準備OKだ」
俺が言う前にバブさんが言う。
「あっそう、んじゃ10分後に試合開始でいこう」
ソバルはそれだけ言うと踵を返してビルドアームが積まれたトレーラーのほうへ向かった。



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