星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−
転の結章
トレーラに乗ったビルドアームを蹴り込んで満足したものか、オッサンのほうのビルドアームは満足気に仁王立ちであった。
一方のバブさんは、息を切らしながら戻ってきていた。
「ダメだ、使えそうなビルドアームは無い」
成すがままってことか。。。
「ビルドアームはねぇが『こんなの』があったぜ」
おぅおぅ、そうだった。
俺は『こんなの』を引き取りに来たんだった。
「いいのかい?」
まったくもって不謹慎だが、ニヤニヤしながら聞いちまった。
「ああ。もちろん」
笑ってる場合じゃないはずだが、バブさんもニヤニヤしながら返す。
仁王立ちのビルドアームの足元には脂ぎったオッサンがニヤニヤしながらこっちを見ている。
三者三様のその笑み。
(へへっ)
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