星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−

星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶− 第3巻



承の承章

この2日、俺はボーっとしていた。
『レン』はバブさんの副業の倉庫へいった時、そのまま預けてきた。
後は、仕上がりを待つばかり。
で、ボーっとしている。
さすがに、ぼーっとするのも飽きてきたので、バブさんとこへ様子を見に行くことにした。
昼は本業が忙しいって話なので、午後3時くらいに到着。
カランコロンカラン
と扉を開け。
コロンカランコロン
と扉を閉める。
「あら、いらっしゃい」
と向かえてくれたのはお母さんだった。
お母さんがによると、お昼の時間帯が終わった頃に副業の倉庫に行ったとのこと。
なんか最近、倉庫に行くのが楽しそうとお母さん。
そうですか、と返事してから、このまま倉庫へゆくかなと踵を返しかけたのだが鼻腔をくすぐる香りが停止命令を出した。
「ま コーヒーでも飲んでってよ」
コーヒーを飲みながら、お母さんと世間話などを30分ほどたらたらしちまう。
別段、話好きって訳でもないから、お母さんの会話術のなせる技だろう。
遅くならないうちにと倉庫へ向かったのは午後4時前だった。



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