星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−

星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶− 第2巻



結の起章 裏(小桜)

榊の『歩ヒョウ』は青っぽい色で、目が三つもついていた。
おまけに頭部で束ねてあるのは髪の毛か?
ふざけた『歩ヒョウ』だが、なかなかいい創りをしている。
しかし、動きが硬ぇな。
榊のあんちゃんが本調子になるまえに、イトーのバカがいつもの調子で嵩(かさ)にかかって攻め込んでいる。
そんな感じか。
敵地に踏み込んで百人組み手だ、そりゃ緊張もするさ。
しかしイトーのバカは、ボコるときゃ容赦ねぇな。
まさか一人目でオシマイって訳やねぇだろうが。。。
『百人組み手』とは言ったが、実際に集まった『ヒョウ師』は30人と少し。
うち班長クラスは4人。
少し落ちて、イトーのバカと同レベルが10人ってとこで、残りの20人ほどはまだまだヒヨッコだ。
まずは下っ端からだろうって言ったんだが、イトーのバカが珍しく食い下がって向こうで戦っているって事になってる。
榊。。。俺の見込み違いだったか。
そういや、ザク2なんか掴んだかな?連絡もよこしやがらねぇ。
。。。あ、携帯の電池切れてる。。。



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