星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−

星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶− 第2巻



続の承章

がちん
これで6か?いや、7だっけか?
下っ端は弱いもんだと相場は決まっちゃいるが、それにしても弱い。
(これじゃイトーがつけあがる訳だな。。。)
イトーのバカ野郎とか、もう一人の小桜クラスばっかりだと正直ヤベェかと思っちゃいたが。。。
これじゃ、そこらの『櫃担ぎ』と変わらねぇ。
いい加減、小桜のオッサンでも出てこねぇもんかね。
そんなことを考えていた時だった。
攻撃の『歩ヒョウ』の姿が消えていた。
(?)
遠くに見えるのは、白っぽい『歩ヒョウ』。
長剣や棒がぶっ刺さった荒地を光を浴びて輝く白い『歩ヒョウ』がゆっくりとこっちへ向かってくる。
距離にして14〜5メートルを残して、そいつは歩みを止めた。
袴をつけた武士のような白銀の『歩ヒョウ』。
腹部の纏いを解き、現れたのは厳しい顔のオッサンだった。
「上泉葡鵬(こういずみぶほう)です。私が立ち会いましょう」
ばばばばーん!
効果音を付けるならこんな感じだ。
小桜のオッサンより前に大ボス登場か!



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