星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−

星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶− 第2巻



承の結章

ルルルルル
鳴った電話を気合入れて取ったら、フロントの男だった。
そりゃそうだ。
「イトー様からお電話ですが、お取次ぎ致しますか?」
ああたのむと返すと、回線が切り替わる。
「おお、今度はいたようだな」
さっきの奴だ。
「ハルくんは、預かってる」
そらさっき聞いた。
「返してほしけりゃ、一人で上泉さんとこへこいや」
「オイその前にハルの声聞かせろ」
舌打ちに続いて、電話の向こうでなにやら動く気配がする。
「榊さん、ダメだよ・・・」
「おっとそこまでだ、連れてけっ」
ハルが来ちゃダメだぁ・・・とかいいながらフェードアウトしてゆく。
安物の刑事ドラマか?
「あんた『ヒョウ師』だそうじゃねーか、俺達が可愛がってやるぜ」
どこで聞いた。
小桜のオヤジか?ソバ屋のアイちゃんか?
どっちにもそんなこと言ったような気もするし、言ってないような気もする。
ま、どっちでもいいか。
「それがどうした、首洗って待ってろ」
こういう奴に対する言葉にたいした違いはない。



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