星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−

星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶− 第2巻



承の転章

数日後。
そろそろ仕事でも探そうかと繁華街をうろうろしてから俺はホテルに戻った。
ホテルのフロントにメッセージがあると伝えられる。
部屋に戻ると電話のオプションボタンが点滅している。
ボタンに触れると録音されたメッセージが再生される仕組みだ。
(ぽちっとな)
なんとなくつぶやきながらボタンに触れる。
「榊さんだな。ハルくんは預かってるよ」
下卑た笑い顔が浮かんできそうな声だった。
「またこちらから連絡するから、待っていたまえ」
なにが「いたまえ」だ畜生。
さて。。。どうする?
何が目的だ?
ってか俺、巻きこまれてるよな?
まとまらない考えをまとめようとしていると。。。
ルルルルル
電話が鳴った。



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