星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶−

星乱拳客伝 外伝 −鋼の記憶− 第1巻



転の結章

先に動いたのは、向かって左のビルドアームだった。
足元のゴーチェを庇おうとしたのかどうかは不明だが、俺をゴーチェから遠ざけようとしているようにも思える。
俺も、ゴーチェを踏み潰すような真似なんざ、頼まれたってしたかねぇ。
ビルドアームの動きに連動するように、右に回りこみつつ、建物を出る。
左にゴーチェとビルドアーム。
右に、もう一台。ちょうど二台に挟まれた格好になる。
ぐぐぅぅん
と妙な音をてたながら右。。。半分背中を見せているような感じだな。。。のビルドアームが掴みかかってきた。
しかし。。。その動きはあまりにも遅い。
1歩、2歩
空振りしたマニュピレータ伸ばしきった態勢のビルドアームへ軽くステップを踏むように近づく。
ぎしっ
っと野良猫を捕まえるが如く、首根っこ。。。のあたり。。。のマウント用フレームを掴むと無造作に引き倒した。
ぎしゃん
とあっけなく倒れたビルドアームを
ぐしゃ
っと踏みつける。
何がどうなったのかわからないが、白煙を吐いた工作用器械から慌てて人間が飛び出してきた。
ま、大爆発ってことにはならねぇだろう。
「またせたな」
俺は聞こえようがない台詞を残った一台へ放ちつつ振り返った。



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