星乱拳客伝 外伝 天道幻夢団

星乱拳客伝 外伝 天道幻夢団 虹色の巻



終章

「むぁぁあぁ」
セイラは妙な伸びをしてベッドの中で目覚めた。
ぱたぱたとリビングへ向かうと、既に父親が朝食をとっていた。
「おはよう」
父の意味ありげな視線が気になったが知らないふりをすることにした。
「もはよ」
まだ眠りの薄いもやの中にいるようであるセイラは昨晩、夜空に浮かぶ奇妙な仮面を見た後、立ったまま眠ってしまったのである。
テレビでは朝のニュースで数ブロック離れた某本社ビルで爆発事故があったことを伝えていた。




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