星乱拳客伝 外伝 天道幻夢団

星乱拳客伝 外伝 天道幻夢団 虹色の巻



第6章

とある時間まで2分を残し、爆破された扉。
爆破時間の設定ミスではないはずだ。
警備員が駈けつける時間を考慮しての爆破であろう。
(くえない人ですね。。。)
男にとって、この爆破に意味はない。
何かの陽動か?警備員の訓練のためか?安全な仕事か?危険な仕事か?圧倒的に情報が不足している。
AM1:59:00
煙の向こうに数条の光が動いている。
2−4名程度であろうか。
AM1:59:30
身を低くして、口元を押さえながら警備員が屋上に出てくる。
1,2,3
3名。
中でまだライトが動いているところをみると全員で4名以上。
6名ということはないだろう。
AM2:00:00
時間だ。
ふらりと立ち上がった男は歩き始めた。
「おいそこの、止まりなさい」
意外に早い静止命令に、男は立ち止まり、振り返った。
「何かご用ですか?」
仮面をつけているにもかかわらず、よく通る声であった。



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