星乱拳客伝 外伝 三つ目 廻国編

星乱拳客伝 外伝 三つ目 廻国編

六の巻


第7章


「さて、どこからお話しましょうか。。。」

台詞の読み合わせでもしているかのような声であった。

「。。。では、この仕事のクライアントについてのお話から始めましょう」

ニコライは一旦言葉を切り、その場にいた人々を順に確認して行く。
向かって左、庭に面した障子側から、茜、ザク、蘭丸。
ちゃぶ台を挟んで右隣に座した朽葉。

「ルッカ財団 基礎研究所 第3課6班。。。」
「それが、もともとのクライアントでした」

もともとのクライアントでした。。。過去形であった事に気付いたものは少し眉をひそめ、そのことを知っていたものは知らぬものの反応を確かめた。



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