星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

星乱拳客伝 外伝 トーナメント編 第9話

Nightclubbing



第6章

左脚を前へ出し、軽く右脚へ重心を移す。
右拳は頬の少し前まで上げ、左拳は前方の空間を探るように前へもってゆく。
軽く腰を落とし、心の中でリズムを刻んでゆく。
1・2・3・4・1・2・3・4・・・・・
それとは気付かない程度に身体がそのリズムに合わせて動いてゆく。
1・2・3・4・1
左手が相手との距離を探る。

まだだ。

脚の距離か?

まだだ。


半歩前へ、左脚。


半歩前へ、右脚。

距離は

左脚

びゅん

外れた

相手は?

左へ動いた

方向修正。相手の動きは?

修正完了。間合いをとったぞ


打ち込む



拳拳拳

掴む・弾かれる

向こうの拳拳拳

ステップバック
前蹴り

向こうがステップバック
1・2・3・4
(へへっいいねぇ)
1・2・3・4
(いい反応だ)
1・2・3・4・・・・

次章:第7章

『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
(c)General Works