星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

星乱拳客伝 外伝 トーナメント編 第9話

Nightclubbing



第5章

目の前には、一台のビルドアームが立っていた。
どこにでもありそうな中型汎用ビルドアーム。
『ユニオス5』
大規模開発の際に一括購入されるようなビルドアームの代表格であった。
ランニングコストが安く、壊れにくい。
特徴がないのが特徴であった。
外観はカタログに載っているのと同じであるが、もちろんノーマルではないだろう。
その外観が逆に蘭丸を警戒させた。

「なんだか、ヤな感じだな。。。」

手にじっとりとした汗を感じて苦笑する蘭丸。

「オレは緊張してるのか。。。?」

へへっ

自嘲気味に笑うと、首をゴキリと鳴らした。

(さてっ)

ばちん

両手で顔面と叩いて気合を入れる。

「いきますか」

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『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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