星乱拳客伝 外伝 −三つ目−
Perfect Day
終章
それは、緑の暴風であった。
がががんがっ(拳拳蹴拳)
がつっ(掴)
ががしっごっがんがん(膝膝肘蹴蹴)
凶暴な嵐は灰色のビルド・アームを破壊せんと暴れ狂っている。
殴り蹴り掴み踏み付ける。
緑の暴雨風の中の木の葉のような灰色のビルド・アーム。
そう。。。それは、まさに翻弄される木の葉であった。
暴風雨に木の葉を破壊することは出来ない。。。
がっ
それは一瞬であった。
やや大振りの緑の右拳に組み付き抱え込むと同時に上体を捻った。
びきげしゃっ
いわゆる飛び付き逆十字である。
堪らず倒れるベリドット・タイクーンを絶妙のバランス感覚で制御しヘブンズ・ガーディアンはその上に立った。
ぎしゃっ
緑のビルドアームの上に立った灰色のビルドアーム。
その左足の下には緑のビルドアームの粉砕された頭部があった。
「Winner ヘブンズ・ガーディアン」
抱え込んだ緑の右腕の解放し、右手を突き上げ歓声に応えるヘブンズ・ガーディアン。
スポットライトを浴びた灰色の天使は神々しくさえあった。
完
『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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