星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

星乱拳客伝 外伝 トーナメント編 第7話

Perfect Day



終章


それは、緑の暴風であった。

がががんがっ(拳拳蹴拳)
がつっ(掴)
ががしっごっがんがん(膝膝肘蹴蹴)

凶暴な嵐は灰色のビルド・アームを破壊せんと暴れ狂っている。
殴り蹴り掴み踏み付ける。
緑の暴雨風の中の木の葉のような灰色のビルド・アーム。
そう。。。それは、まさに翻弄される木の葉であった。
暴風雨に木の葉を破壊することは出来ない。。。

がっ

それは一瞬であった。
やや大振りの緑の右拳に組み付き抱え込むと同時に上体を捻った。

びきげしゃっ

いわゆる飛び付き逆十字である。
堪らず倒れるベリドット・タイクーンを絶妙のバランス感覚で制御しヘブンズ・ガーディアンはその上に立った。

ぎしゃっ

緑のビルドアームの上に立った灰色のビルドアーム。
その左足の下には緑のビルドアームの粉砕された頭部があった。

「Winner ヘブンズ・ガーディアン」

抱え込んだ緑の右腕の解放し、右手を突き上げ歓声に応えるヘブンズ・ガーディアン。
スポットライトを浴びた灰色の天使は神々しくさえあった。

『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
(c)General Works