星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

星乱拳客伝 外伝 トーナメント編 第7話

Perfect Day



第3章


フェイロン闘技場。
その楕円形のアリーナの中に二体の巨人が対峙している。

緑の暴君『ベリドット・タイクーン』
伝説のビルドアーム『ヘブンズ・ガーディアン』

オッズは7:3で『ヘブンズ・ガーディアン』が有利となっている。
曰く「ベリは手の内を明かしちまったからなぁ」
曰く「体格差がありすぎるだろ?」
曰く「ヘブンの負ける姿が想像できないよ」
等々・・・
自称フェイロン通達の討論は尽きない。

「簡単な事じゃねぇか」

いつの間にかそこにいた老人が、ニコニコしながらごった返す観客席にいた。

「最後に立ってたほうが強えぇんだよ」

嬉しそうに腕組みをしながら飄然としているのは榊藤十郎である。
ちがいねぇやと回りの観客が同意した時であった。

「ReadyGo!」

闘技は始まった。

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『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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