星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

星乱拳客伝 外伝 トーナメント編 第6話

Everybody Need Someone



転章


アリーナの中央に並んだ四体の巨人。
いくつものスポットライトが重なり、どこか神々しくさえみえる彼等がフェイロン・トーナメントの一回戦を勝ち抜いた猛者であった。

三ッ目の『歩ヒョウ』 ランメール
緑の猛獣 ベリドット・タイクーン
木星帰りの傭兵 ヘヴンズ・ガーディアン
黒のマタドール エスパーダ

「いい感じですよね」

いつもの微笑はこのトーナメントの主催者でもある天道であった。

「そうですね」

答えを求めているわけではない問いに、気の無い返事をもって返したのは緑の髪の女=リエであった。

「ふふっ」

軽く息を吐いた程度ではあったが、天道の微笑が不意に深くなったように思ったリエは横目で確認したが、
そこにはいつもの微笑を浮かべた天道がいるだけであった。

『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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