星乱拳客伝 外伝 −三つ目−
Everybody Need Someone
第3章
「そいつぁホントに『あの』ヘヴンズ・ガーディアンなのかい?」
ハンガーに吊るされた緑のビルドアーム。
その巨体に上半身を潜り込ませたメカニックが大声を張り上げる。
「さぁ、どうだかな」
スポーツ新聞片手の男が気の無い返事を返す。
「本物なら・・・楽しくなりそうだなぁ唐津よぉ」
男のごつい顔に浮かんだ笑みが想像できそうな声音であった。
「おうさ」
唐津の横柄な返答にも喜びが溢れていた。
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『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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