星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

星乱拳客伝 外伝 トーナメント編 第6話

Everybody Need Someone



序 章


フェイロン・トーナメント。
その一回戦を勝ち上がった4人の猛者。

三ッ目の『歩ヒョウ』 ランメール
緑の猛獣 ベリドット・タイクーン
木星帰りの傭兵 ヘヴンズ・ガーディアン
黒のマタドール エスパーダ

簡易型の通信端末を見つめているのは天道であった。

「そうですね・・・」

どこからどこへ行くのか移動の車中であった。
だれに聞かせる訳でもない一人ごとはステアリングを握っている男の背中に当たって砕けた。
使いにくそうな携帯端末の小さいキーを器用に叩き、トーナメントで勝ち残った四者を組み替えている。

「ん・・・」

いま一つ納得いかないのであろう声音であった。

「これで・・・」

キーを叩く手を止める天道。

「よしとしますか」

その組み合わせとは、はたして。

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『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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