星乱拳客伝 外伝 −三つ目−
MY FAVORITE MISTAKE
第8章
ごう
とうち下ろされる鉄の棒。
バチン
と受けたのは碧い右手であった。
(そのスピードじゃおいらに当てるのは無理だぜ)
棒を掴んだ右手の一捻りで『ニンジャイ・ボー』は藤十郎の『歩ヒョウ』の手に移っていた。
絡まっていた筈のワイヤーはいつのまにか脚下に落ちている。
(危機一髪ってのが盛り上がるんだよな)
どうやら、自分で『危機』を演出したらしい。
一方、梅草兄弟のビルドアームはまたもや『武器』をあさっている。
それをじっと待っている藤十郎もおかしいと言えばおかしい。
「ニンジャイ・ブレーカー」
次は、巨大な斧だった。
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『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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