星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

己が流派を持たぬヒョウ師。
我流であるが故の苦悩が蘭丸を襲う。

星乱拳客伝 外伝 −三つ目− 第13巻

DESPERADO



第6章 blood relations

「おっ」
そのメールに気付いたのは天道のところから戻ってからだった。
(ジジイからだ)
流派のことをメールしておいた返事だろう。
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件名:Re:流派
そんなもんねぇよ
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そうか、そうだったな。
昔、そんな話聞いた気がする。
「流派名乗って強くなるんなら名のりゃいい」
「名乗りたきゃ好きなように名乗れ」
なんか、そんな類のことを言っていた事を思い出した。
今18時か。。。
(フェイロンの闘士ランメール)
上等だ。
「蘭丸、晩ご飯たべちゃいなさーい」
母親が叫んでいる。
日常ってやつは容赦ない。
「いまいくー」
返事をしてから、この母にも爺の血が流れていることを思い出した。
日常ってやつは油断ならない。




次章予告


三眼流のアミルへ届いたメール。
その内容は。。。

外伝 第13巻
次章:第7章 信念 faith

『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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