星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

知る男、天道歩。
交わるべくして交わった二本の運命の糸。
その糸でどのような物語を織り成すのか天道よ。

星乱拳客伝 外伝 −三つ目− 第13巻

DESPERADO



第2章 THE SAGE
賢者=見者

「三眼流ですか」
落ち着いた声とは裏腹に若い男は、その言葉をもう一度口の中で転がした。
「三眼流。。。ですか」
天道歩(てんどうあゆむ)である。
蘭丸がフェイロンで闘い始めた時から、こういう展開は想定していたものの実際、メールがきてみるとやはり考えてしまう。
三つ目の『歩ヒョウ』が賭けの対象として闘っているとなると、誰も本物とは思うまいとタカをくくっていたのである。
また十二拳聖の一人、榊藤十郎を開祖とする『サンガンリュウ』を名乗る流派がいくつかあることは知っていたが、実際の藤十郎を知っている彼は、どの流派についても真贋を疑ってもいた。
ま、藤十郎のことであるから、その辺も適当に了承してしまっている可能性もあった訳だが。。。
(ここは、藤十郎さんに問い合わせてから『ランメール』に登場願いましょうか)
キーボードを叩き始めた天道の顔は既にマッチメーカーの顔になっていた。




次章予告


三つ目の『歩ヒョウ』=『レン』を駆る『ヒョウ師』榊蘭丸。
三眼流とどう対するのか、三つ目のヒョウ師よ。

外伝 第13巻
次章:第3章 絡む糸 twine strings

『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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