星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

巨大な雪崩が一片の雪の欠片によって引き起こされるように、
梅草に届いた一通のメールは何を引き起こすのか。。。

星乱拳客伝 外伝 −三つ目− 第13巻

DESPERADO



第1章 a little malice
ささいな悪意

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梅草様
先日メールをいただきましたアミルと申します。
教えていただいた情報、大変興味深く拝見いたしました。
我等、三眼流(サンガンリュウ)といたしましても、このような歩ヒョウが。。。
。。。
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(あ〜チクリのリアクションだ)
久々のフェイロンでの試合の後、対戦相手をネットで調べていたのだが、これと言った収穫は無く、「眼」「三」「歩ヒョウ」などのそれらしい単語で引っかかった所4〜5件にメールしておいたのである。
(サンガンリュウね、ハイハイ)
カチャカチャとキーボードを叩くと、それらしいページがいくつか検索された。
「参観流・三眼流・参眼流。。。」
規模は大小様々。
仲の良いところもあれば、敵対しているような過激なところもあった。
しかし、フェイロンで対戦した、あの『歩ヒョウ』の姿はどこにもない。
(まっいいか、で、この三眼流ってぇーと)
メールの差出人が所属している流派はそれなりの規模で、かなりの武闘派のようであった。
しかも、このアミルという男、かなり強い。
(ふふーん)
「三眼流とは、十二拳聖の一人、榊藤十郎を開祖とし、その高弟であるマスター・アグニによって確立された流派であり・・・」
(ふふーん)
梅草はメーラを起動させキーボードを叩き出した。




次章予告


知る男、天道歩。
交わるべくして交わった二本の運命の糸。
その糸でどのような物語を織り成すのか天道よ。

外伝 第13巻
次章:第2章 賢者=見者 THE SAGE

『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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