星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

ごりッ
異音と共に動かなくなった、紅い歩ヒョウ。
俯せに倒れ込んだ紅い歩ヒョウから、ゆっくりと離れる碧い歩ヒョウ。
沸き上がる歓声。
そして、客席の誰かが言った一言。
「殺せー」

星乱拳客伝 外伝 −三つ目− 第7巻

THAT'S NOT ENOUGH



終 章 LARC ラルク


「こーろーせ、こーろーせ・・・」

朦朧とする意識の中に、呪文のようにその言葉が響く。

(世の中には、こんなに強い奴がいるのか・・・)

フェイロン闘技場のコンクリートのアリーナに、俯せに倒れ込んだ紅い『歩ヒョウ』。
それを駆る、『ヒョウ師』=『ラルク』。

(ここで、負ける訳には・・・)

はるばる木星圏から戦う為にやってきたラルクであったが、

(力が・・・入らない)

意識とは裏腹に、全身が痺れたように動かない。

(ちっ・・・)

意識が闇に飲み込まれる寸前、

(ヘッ)

誰かの嘲る様な笑い声を聞いたような気がした。


第7巻 未完


『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
You have a break till the next update. That's not enough, wasn't it?

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