星乱拳客伝 外伝 −三つ目−
目映いライトが幾重にも重なる、フェイロン賭博のアリーナで、
『歩ヒョウ』と『歩ヒョウ』が睨み合う。
『碧』と『紅』、
二色の魔人。
蘭丸は・・・
THAT'S NOT ENOUGH
第１章 blue 碧
「Ｒｅａｄｙ」
「Ｇｏ！！」
遠くで、そんな声を聞きながら蘭丸は、
（堪らねぇな、この緊張感・・・）
全身が、むずがゆいような、微弱な静電気が帯電しているような、
そんな、試合直前の独特の感覚を味わっていた。
「なにやってんだ・・・」
「オラ、どーした」
一向に動かない、『歩ヒョウ』に痺れを切らした観客のヤジが聞こえる。
（うるせーな、もうちょっと、楽しませてくれよ）
そう考えている間も、対戦相手の紅い『歩ヒョウ』から目を離す事はない、そして・・・
キラッ、キラッ・・・
紅い『歩ヒョウ』がきらめく、
（へっ）
堪らない笑みを浮かべて蘭丸は、こう返した。
次章予告
目映いライトが幾重にも重なる、
フェイロン賭博のアリーナで、
『歩ヒョウ』と『歩ヒョウ』が睨み合う。
『紅』と『碧』、
二色の魔人。
ラルクは・・・
外伝 第７巻
次章：第２章 Red 紅
『文句（もんく）があるなら、かかってこいよっ』
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