星乱拳客伝 外伝 −三つ目−

裏通りの安酒場に集う、4人の男達。
イヤな笑いを浮かべながら、酒をくみ交わしている。
怪しげな雰囲気を漂わせる、この男達。
いったい、何者?



第1章 junk men ジャンク屋


ジャンク屋。
その言葉には、いくつかの意味があった。
スクラップを回収する者。
スクラップを再生する者。
スクラップを販売する者。
そして、
スクラップを製造する者・・・。
その場末の安酒場に集っている4人は、最もタチの悪いジャンク屋だった。

「こないだのは、おいしかったなぁ」

「まあ、動かないビルドアームかっぱらうんだから」

「潰す前に、もう潰れてるってのはちょっと・・・」

「ものたんねぇってか?」

「はっ」

薄暗い店の中でも一際暗い、隅っこのテーブルで酒を飲んでいる男たち。
その内の一人が腕時計をちらりと見て、

「そろそろ時間だぜ」

「さっ、お仕事、お仕事」

「へっへっへっ・・・」

下卑た笑いを浮かべた男達たちが、ゾロゾロ店を出ていく。

どこへ?


次章予告


薄暗い部屋にピアノの音が低く流れる。

高級ホテルのパーティ会場ふうの部屋に集まった紳士淑女。

その部屋の壁に、そこだけ異質な巨大スクリーンがそびえていた。

いったい、何を映し出すために。

そして、この人々は・・・。

外伝 第3巻
次章:第2章 the other side 裏

『文句(もんく)があるなら、かかってこいよっ』
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