星乱拳客伝 10周年企画 十二拳聖ネモ 外伝版



シーン21

ずずっ。。。ずずっ。。。
巨大な錆びた剣を引き摺って現れたのは2体の巨人だった。
ずんん
と土煙を上げてほおり出された巨大な剣。
「オレの負けだ」
良く見れば片腕が無くなっている『歩ヒョウ』の腹部が開きネモが叫ぶ。
「そ。。。そうか」
(段取りとは違うが。。。まぁ面倒ゴトが減ったというだけのことだ)
エミリオ・グラニカは内心ほっとしながら相変わらず立ったままのダイス・クライハートに頷きかけると、ダイスはマイクに向かって話し出した。
「了解した。各自纏いを解いて控え室に戻るように」
「以後の行動は追って伝える。ご苦労だった」
後の処理はダイスがやってのけるだろう。
そういう為に存在する男だ。




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